多次元データ処理に関する研究

プロジェクト期間:令和4年度~

リーダー: HI-Gr (嘱託教授) 村上純
メンバー:HI-Gr (教授) 山本直樹、 理数-Gr (講師) 石田明男

プロジェクト概要

テンソルフローが機械学習などでよく利用されるなど、多次元配列としてのテンソルを取り扱う機会が増えてきています。そこで、我々のグループがこれまで携わってきたテンソル分解に関する、計算手法の開発、データ分析への応用、学習支援ツール開発などを中心に、多次元データ処理に関わる研究を進めることを目的とします。

今年度の目標・活動計画

目的に沿って、昨年度に引き続き研究を進める予定です。具体的には、テンソル分解の計算手法開発とその応用、テンソル分解以外の手法による多次元データ分析、3Dパズルを利用したテンソル分解教育手法の開発などです。
メンバーで協力・分担しながら目標に沿って研究を進めていきます。研究成果は国内外の会議や論文発表で公開します。

令和5年度の活動報告

前年度は上記概要に挙げたテーマの研究を行ってきましたが、その成果として研究発表や論文投稿ができたものは次の通りです。

[1] Solar Radiation and Weather Analysis of Meteorological Satellite Data by Tensor Decomposition, N. Watanabe, A. Ishida, J. Murakami, N. Yamamoto, Journal of Image and Graphics, 11(3), 271-280, 2023年9月.
[2] テンソルデータ処理の教育と応用に関する研究 , 山本直樹, 村上純, 熊本高専研究教育地域連携フェア, 熊本市, No.12, 2024年1月12日.
[3] Feature Extraction of Gait Data via PCA and Personal Identification Using Neural Networks, K. Nishimura, A. Ishida, J. Murakami, N. Yamamoto, 2024 the 9th International Conference on Big Data Analysis, Tokyo, 2024年3月18日.
[4] 国立高専学習到達度試験(数学)成績のSEMによる確率的因子分析, 石田明男, 山本直樹, 村上純, 2024電子情報通信学会総合大会, 東広島市, 2024年3月6日.

令和4年度の活動報告

3Dパズルを用いた多次元データ処理教育用コンテンツ作成、3Dパズルの応用、因果分析の教育への応用、テンソル分解の気象データ分析への応用に関する研究を行い、それらの成果を国内学会1件、国際学会2件で発表し、国内論文1件、国際論文2件に採録・掲載されました。