受験生向け 熊本高専 Q&A

Q1 高専と高校はどう違うの?

高専は5年制の教育機関、高校は3年制の教育機関であることなど、制度的な違いがあります。
高専と高校・大学の制度上の違いを表にまとめました。

国立高専県立高校・国立大学
設置機関国立高等専門学校機構
(全国に51国立高専)
県立高校 県
国立大学 国立大学法人
教育課程本科  高等教育 5年制
専攻科 高等教育 2年制
高校 後期中等教育 3年制
大学 高等教育   4年制
称号本科  準学士
専攻科 学士(修習技術者)
高校 -
大学 学士(修習技術者)

Q2 どんな人が高専に向いているの?

高専はモノづくりを通して私たちの生活を豊かにする技術者を育てる学校ですので、まず、科学・技術に興味や関心を持っている人が向いています。また、高専の5年間(専攻科に進学すれば7年間)は長いですのでコツコツと努力をすることができ、自分の目標を持ちつづけることのできる人が向いています。

Q3 入学試験について

熊本高専には6つの学科があります。入学試験は推薦選抜と学力選抜があり、募集人員は推薦選抜と学力選抜をあわせて各学科40名で計240名です。

国立高専の学力選抜による入学試験は国語・社会・数学・理科・英語の5科目で、全国共通の問題で一斉に行われます。過去の試験問題は下記のホームページで見ることができますし、高専の問題集が書店でも販売されています。合否の判定は、学力試験の成績のほかに、中学校から提出される調査書も充分に考慮して行われます。

将来の技術者を目指す人で、中学校の成績が一定レベル以上の人は、面接試験を中心とした推薦選抜にチャレンジしてみてください。なお、熊本キャンパスで実施していた適性検査(数学)は、平成29年度入試(平成29年1月実施)から取りやめます。

学力検査問題は下記ページで見ることができます。

Q4 学費はどのくらい?

入学料、授業料、学生会費、後援会費、災害共済給付掛金、および各学年の教材費などを含めて、卒業までの5年間の学費は約160万円程度と概算しています。

高校から大学へ進学した場合の学費との比較は

に掲載していますのでご覧ください。

Q5 高専の学費は無償化にならないの?

平成26年4月より新しい高等学校等就学支援金制度がスタートしました。高専の場合は、入学からの3年間が対象で、支援金の支給額は保護者の所得に応じて0~234,600円です。このため、授業料の自己負担額は年額234,600~0円に減免されます。

Q6 女子学生はどれくらいいるの?

国立熊本高専には1378名(本科)の学生がいます。現在、両キャンパス合わせて全体の約292名(約21%)の女子学生が在籍しています。女子寮を設けるなど、女子学生のための設備も充実しています。

Q7 服装の規則は?

3年生までは制服です。4年生以上では、学生らしい服装となっています。

Q8 バイクなどの免許は?

バイクなどの運転免許の取得は、休暇中であれば特に制限はありません。保護者と相談して了承を得てから取得して下さい。バイクによる通学も、通学距離などの一定条件のもとに2年生から許可されています。

Q9 高専では留年することがあるの?

理数系の科目の多くは、基礎からの積み重ねが大切です。入学時の初心を忘れず、これまで通りにコツコツと勉強していれば留年する心配はありません。しかし,残念ながらわずかに留年する学生がいます。その理由は様々ですが、勉強不足や出席不足が主な理由です。

在学中に1年間の語学留学をする人もいます。その場合も留年になりますが、語学留学で培った英語力は就職するときに大きく評価されるでしょう。

Q10 JABEEとは?

日本技術者教育認定機構(Japan Accreditation Board for Engineering Education)のことで、大学などの高等教育機関における技術者教育プログラムの審査と認定を統一的基準に基づいて行うものです。JABEEの審査を受けて社会の要求する水準を満たしていることが認定されれば、その教育プログラムは国際水準に達した大学教育と同等であると認められたことになります。また、そのプログラム修了者は、国際的に通用する技術者に必要な基礎教育を完了したものとみなされます。