令和6年11月17日(日)、東京両国国技館にて、「高専ロボコン2024全国大会」が開催されました。本大会では全国8つの地区大会で選出された計26チームが参加してロボット製作・制御技術を競い、本校は熊本キャンパスが準優勝、八代キャンパスが技術賞を受賞しました。
高専ロボコン2024のテーマは「ロボたちの帰還」です。ロボットが指定された地点に正確に着地し、オブジェクトを回収して元のエリアに持ち帰るという課題に挑戦しました。このテーマは、月面探査機SLIMの「ピンポイント着陸」や、はやぶさ2の「サンプルリターン」から着想を得たものです。
大会の様子は NHK総合で 12月15日(日) 午後2:00~2:54に放映される他、ロボコン公式YouTube でもご覧いただけます。(本校出場試合ハイライトはこちら)
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熊本キャンパス出場チーム:星射必宙(セイシャヒッチュウ)
準優勝
熊本キャンパスのロボットは、ロボット1は、回収ロボットを100点スポットへ狙う投射精度と7kgもの橋(ロボット)を投射するパワーを兼ね備える特徴を持ちます。ロボット2は、吸盤でオブジェクトを素早く回収する特徴的なマシンと、それを元のゾーンに帰還させる橋マシンの2種類を使って、高速でのミッションコンプリートを達成させます。
1回戦では米子高専と対戦し、270点を獲得して勝利。2回戦では奈良高専を相手に280点を記録し、着実にオブジェクトを回収・帰還して勝ち上がりました。3回戦では小山高専と対戦。両チームともマシントラブルに見舞われる厳しい試合となりましたが、熊本キャンパスは投射の差で40対1の辛勝を収めました。
準決勝では旭川高専との激戦が繰り広げられました。両チームが100点スポットに成功する中、旭川高専がボールを1つこぼすミスが発生。一方、熊本キャンパスは全オブジェクトを確実に回収・帰還し、1分51秒でミッションコンプリートし逆転勝利を収めました。
決勝では、八代キャンパスを破って勝ち上がった大阪公大高専と対戦しました。熊本キャンパスは着実に投射・回収を進めましたが、大阪公大高専が大会最速記録でミッションコンプリート。結果、熊本キャンパスは惜しくも準優勝となりました。
今回の高専ロボコンでは、ロボットの魅力を存分に発揮し、チーム全員が力を結集して、強豪校を次々と打ち破る見事な成果を収めました。
八代キャンパス出場チーム:Milky Highway(ミルキーハイウェイ)
技術賞
「ロボットを射出する」役割のロボット1、「着地する」「オブジェクトを全て回収する」「接地禁止ゾーンに橋を架ける」という3台のロボット2の計4台のロボットを操り、最速でのミッションコンプリートを目指します。
1回戦第12試合の一関高専、2回戦第7試合の産技高専(荒川)に対して、それぞれ52秒、1分17秒のコンプリート(350点)で勝利し、準々決勝に勝ち上がりました。対戦相手は、ワイルドカードで復活した昨年度優勝校で今大会屈指の最速コンプリートが可能な大阪公大高専、昨年度の決勝戦と同カードとなりました。試合開始直後から両校ともにスピーディに着地、全てオブジェクト回収を行ない、どちらが先に帰還するかの時間勝負となりました。
八代が41秒のタイムでわずかに早く帰還しましたが、回収ロボットが全て帰還ゾーンに入り切っていないという判定、同時にロボット1が動かなくなるという原因不明の事態に陥り、その間に大阪公大高専がリトライから1分11秒で帰還し、準々決勝敗退(ベスト8)となりました。しかしながら、素早い回収と帰還が評価され、技術賞を頂くことができました。
大会当日は、多くの後援会や同窓会の皆様に会場へお越し頂きました。温かい応援を頂戴致しましたことは、両チームにとって大きな励みとなりました。この場をお借りして深くお礼申し上げます。今後とも両キャンパスロボコン部をどうぞ宜しくお願い申し上げます。