八代市内の小中学校で、磁石に関する連携理科授業を実施しました。(1/23、1/28、2/4)

2025.02.17

八代市立千丁中学校「クリップモーターを作ろう!」(1/23)

令和7年1月23日(木)、八代市立千丁中学校にて、2年生2クラスを対象に、連携理科授業「クリップモーターを作ろう!」を実施しました。当日の講師は、久保田智特命客員教授が務めました。

授業では、電流が磁界から受ける力(フレミングの左手の法則)について学習しました。まず、U字型磁石の間に細長いアルミホイルを通して電流を流すとアルミホイルが動くことを確認し、「磁界の方向」「電流の方向」「電磁力の方向」の関係を実験を通して学びました。

その後、エナメル線を巻いてコイルを作り、乾電池、磁石、安全ピンで「クリップモーター」を作成しました。生徒たちは、コイルのバランスを取ることに苦労していましたが、コイルが連続して回ると嬉しそうにしていました。今回の体験を通じ、電磁力やモーターについて興味深く学習できたようです。

八代市立松高小学校「じしゃくのふしぎ」(1/28)

令和7年1月28日(火)、八代市立松高小学校にて、3年生の4クラスを対象に、連携理科授業「じしゃくのふしぎ」を実施しました。当日の講師は、久保田智特命客員教授が務めました。

授業では、まず磁石にくっつけた鉄球に上からはさみを接触させ、「じしゃくとはさみの力くらべ」をし、予想に反してはさみに鉄球がくっつくことに驚いていました。次にネオジム磁石と鉄球を使った「ガウス加速器」の実験では、鉄の球が磁石の力ではじき出される様子に歓声があがっていました。また、どのお金が磁石にくっつくのか調べ、磁性インクが使用されている千円札が磁石にひっぱられる様子に不思議そうな表情を見せていました。最後に、磁力による渦電流と重さの違いを利用した「コインせんべつき」を作成し、1円玉、10円玉を選別して楽しみました。今回の体験を通し、磁石について興味深く学習できたようです。

八代市立八千把小学校「電磁石の性質」(2/4)

令和7年2月4日(火)、八代市立八千把小学校にて、5年生の4クラスを対象に、連携理科授業「電磁石の性質」を実施しました。当日の講師は、久保田智特命客員教授と河﨑功三特命客員教授が務めました。

授業ではまず、「鉄と磁石の力くらべ」と題し、磁石にくっつけた鉄球に上からはさみを接触させる実験をしました。児童たちは、予想に反してはさみに鉄球がくっつくことに驚いていました。

次に、アルミ板の上でネオジム磁石を滑らせ渦電流を体感する実験を行いました。さらに、クリップモーターを回転させて電流・磁力・力の関係を学習しました。実際に電磁石を作成し、磁力の強弱が心棒によって変わることも確認しました。

また、地磁気と地球内部構造の関係や、地磁気が太陽風から地球を保護する働きがあること、オーロラが見られる要因について説明すると、児童たちは興味津々の様子でした。最後には、世界で一番強いネオジム磁石の強さを体験しました。

児童たちは、今回の授業を通し、電磁石について興味深く学習できたようでした。