令和5年4月21日(金)、(一社)熊本県工業連合会と本校主催の「新・閃きイノベーション2023」の発表会を実施しました。
「新・閃きイノベーション」は、平成22年から行ってきた「閃きイノベーション」を発展させた、「教育」+「地域」+「研究」の総合的な実践プログラムの一つで、平成29年度から実施しています。従来のプログラムは、企業のもつ技術や特長を生かして新製品の提案を行うアイディアコンテストの形式でしたが、一歩進めて、企業で実際に問題になっている現実の課題の中から本校の学生が解決できるものを選び、授業の一環として解決法を考えプロトタイプの作製やシミュレーションを実際に行い、その結果を報告するという「社会実装型」に展開しています。
今回の発表会は、昨年度同様、熊本キャンパス・八代キャンパスとオンライン参加者をWeb会議システムで接続したハイブリッド形式で実施し、出題企業5社・1団体をはじめ、(一社)熊本県工業連合会会員企業、本校学生・教職員など約90名が参加しました。
八代キャンパスから機械知能システム工学科・建築社会デザイン工学科・生物化学システム工学科・生産システム工学専攻、熊本キャンパスから情報通信エレクトロニクス工学科・電子情報システム工学専攻の学生ら8グループがそれぞれ下記の課題について発表し、提案されたアイディアに対して活発な意見交換が行われました。
- 機械学習による養殖魚の盗難監視 (株式会社マイスティア)
- ベビーリーフの収穫予測 (株式会社果実堂)
- 熊本高専八代C×ヤマハ熊本プロダクツ(ロボットハンドの設計・開発) (ヤマハ熊本プロダクツ株式会社)
- 透明石鹸づくり (株式会社地の塩社)
- 続・立ち読みのための家具 (金剛株式会社、くまもと森都心プラザ図書館)
- 製品の薄肉設計 (金剛株式会社)
- 画像処理を用いたアナログ計器の読み取り (アイシン九州株式会社)
- 支援教材の作製 (黒石原支援学校)
なお、今回発表した8グループ以外の学生たちも、下記の企業からの課題解決に取り組んでいます。
- 警報盤のアラート検知&発報 (金剛株式会社)
- 在席確認(机にセンサー、現場に表示) (株式会社熊防メタル)
- 自動車の走行距離計測アプリの開発 (サンコー・コミュニケーションズ株式会社)
- 足裏の負荷の分布を動的に検出する安価なシステム (株式会社徳田義肢製作所)
- 熊本キャンパス発表
- 八代キャンパス発表