八代市立東陽中学校にて連携理科授業を実施しました。(3/16)

2023.03.23 2023.03.27

令和5年3月16日(木)、八代市立東陽中学校の1、2年生に対して大河内 康正名誉教授と河崎 功三名誉教授が連携理科授業「スライムを使って火山のでき方を調べる実験」を実施しました。

授業ではまず、大河内名誉教授が地元の東陽町付近の地層が縞模様になっている理由について、マントルに浮かんでいるプレートが沈み込むときに、表面がはぎ取られ付加体を形成するためであることを説明しました。また、火山が並んで存在する理由について、プレートの沈み込み境界付近に火山ができるためであることなどを説明しました。さらに、日本の主な火山とプレートの動きについても説明し、プレートの動きは1年間では数cmだが1億年だと相当な距離になることに生徒たちは驚いていました。

次に、河崎名誉教授が火山のでき方と形状について、スライム、ドレッシング瓶、どんぶり容器を使って実験しました。まず、固さの異なる2種類のスライムをPVAのり(洗濯のり)とホウ砂で作成し、マグマの成分(二酸化ケイ素)の違いを実感してもらいました。次に、ドレッシング瓶とどんぶり容器を組み立てて2つの火山装置を作り、固さの異なるスライムをそれぞれに入れ、ドレッシング瓶を押し出して2種類の火山のモデルを体験してもらいました。生徒たちは、スライムがあふれ出す形状から、マグマの粘り気の違いで火山の形が異なることを楽しみながら実感していたようです。

アンケートでは、多くの生徒が「科学技術や理科・数学に対する興味・関心が高まった」と回答し「知らなかったことがたくさん聞けて楽しかったです」「内容の理解ができました」などの感想がありました。

  • 火山についての説明
  • 2種類のスライムの作成
  • ドレッシング瓶を押し出し
    あふれ出す形状を観察