5月9日(水)の本科5年生のコミュニケーション論の授業において講師 北口 健一 氏(熊本労働局)によるキャリア講演会を実施しました。今後、就職・進学を問わず把握しておくべき「学生のための労働法」について講話を聴きました。最近話題の多い、労働時間や、休日、賃金など労働法の基本から、万が一問題が発生した時の受け止め方と対応窓口に至るまで、専門的な立場から解説してもらいました。
以下講演会に寄せた学生感想の一部です。
- 今回の講演を聞いて私が初めて知ることが出来たことは割増賃金についてである。普段アルバイトの募集チラシなどを目にすることがあるが「22時から時給up」などの言葉を目にすることがある。これはお店側の善意で深夜遅くまで働いてくれるからと時給を上げているものだと思っていた。しかし実際のところは違い深夜労働という法律により決まった正当な割増賃金であった。このように無知で雇われてしまうと自分にとって不利な結果となるので気をつけたい。
- 今日の講話で私は、時給などの契約が口約束で簡単に変更できてしまうことを初めて知り驚いた。私は今まで、書類などにサインしないと時給などは変更できないと思っていた。今回のことを活かし、自分のことはしっかり考えて返事をしなければならないと感じた。今回の講話で一人で抱え込まずに人に相談することが重要だと感じた。北口さんが言われたように自分が正常な判断ができる状態の時に相談窓口などに相談し、充実した職業生活を送りたい。
- 私は今回の講演で「法定労働時間」では1日8時間、 1週間で40時間以内と定められていることをはじめて知った。 しかしブラック企業ではタイムカードを利用して時間外労働を強いているのが現状である。 または、 遅くまで労働していることを評価している。 これはやはり人間の意識が問題視されるべきだと思う。 仕事を早く終わらせることは有能であることを証明する。それを評価するような労働環境を構築するべきだと思った。