10月19日(日)、宮崎県都城市早水公園体育文化センターにおいて第27回高専ロボコン九州沖縄地区大会が開催されました。今回のテーマは「出前迅速」。お盆に高く積み上げられた蕎麦(そば)の蒸籠(せいろ)を、出前ロボットが3つの障害物(スラローム・角材・傾斜)を乗り越えて運び、競技時間3分間で運んだ蒸籠の枚数を競います。本大会に熊本高専からは熊本キャンパスの2チーム、八代キャンパスの2チームの計4チームが出場し、八代キャンパスAチームが優勝、熊本キャンパスBチームが特別賞(東京エレクトロンFE株式会社)を受賞しました。熊本高専としては、2012年の八代キャンパス、2013年の熊本キャンパスと、地区大会3連覇となりました。
優勝した八代キャンパスAチームは、11月23日(日)に東京両国国技館で開催される全国大会でも活躍が期待されます。
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優勝の瞬間 |
八代キャンパスチーム 集合写真 |
地区大会の模様は、NHK総合にて11月16日(日)11:00~11:54に放映予定です。放送予定に関する最新情報は、高専ロボコン公式ページをご確認ください。
八代キャンパスAチーム「本気の宅配便 (まじのたくはいびん)」 【優勝!全国大会進出!】
2回戦からの登場で、前評判の高かった都城高専Aチームとの対戦。20枚の蒸籠を一度で運ぶというロボットに対し、スピードを活かして1回目16枚、2回目12枚を運びきり、計28枚の地区大会新記録で勝利しました。3回戦は計31枚と更に記録を更新して勝利、準決勝は2回目の運搬中に傾斜ゾーンで蒸籠を落としてしまいましたが、計15枚で勝利しました。決勝戦では北九州高専Aチームが17枚の宣言に対して八代は16枚、しかしながら1回目を無事に運び終えると、2回目は12枚を運び、計28枚で勝利して全国大会への切符を手にしました。 |
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熊本キャンパスAチーム「Let’s it’s Golem(レッツイッツゴーレム)」
出前ロボットのゴーレムの腕に蒸篭を乗せて運びます。2回戦からの出場で、沖縄高専Bチームとの対戦となりました。初戦の緊張のためか、練習ではスムーズにクリアしていた角材ゾーンで蒸篭を落としてしまうミスをしてしまい、タイムアップとなってしまいました。両チームとも課題途中で競技を終了し、審査員による判定では、1対2の判定で惜しくも敗れしまいました。蒸篭を正確につかむ受け取りロボットを披露できず、悔しい思いをしましたが、チーム全員が雪辱を果たすため、来年度の大会に向けスキルアップに励みます。 |
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八代キャンパスBチーム「Welkame!(ウェルカメ)」
出前ロボットが亀、受取ロボットが乙姫と、昔話の浦島太郎をモチーフとして参加しました。本大会の1回戦第1試合というプレッシャーの中で鹿児島高専Aチームと対戦しました。スラロームと角材ゾーンはクリアできましたが、それまでのリトライがひびいて、最後の傾斜ゾーンをトライ中に試合終了。対戦相手が確実な宅配をみせたため、残念ながら1回戦で敗退しました。メンバーのほとんどは1~3年生であり、本大会の経験を活かした来年が期待されます。 |
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熊本キャンパスBチーム「山本蕎麦店(やまもとそばてん)」
Bチームのコンセプトは「本物志向」でした。出前ロボットのトラック、受け取りロボットのフォークリフトは実物を忠実に再現し、コントローラーはアクセル、ブレーキ、ハンドル、シフトレバーがあり運転席そのものです。さらには、動力にモーターを使わず、空気の力を利用したエンジンを搭載し、省エネを意識したこだわりで試合前から周囲の話題の的となっていました。1回戦では電気系統のトラブルに見舞われ、敗退しましたが、決勝戦前のエキシビションに選ばれ、フォークリフトの動きを披露できました。 |
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その他、詳しい大会結果や高専ロボコンに関する最新情報につきましては、高専ロボコン公式ページをご覧ください。