平成26年8月25日・26日に、熊本キャンパスにおいて「R言語による統計的仮説検定入門」講座を実施しました。ネットワーク社会において種々のデータが日々蓄積され、これをいかに利用するかが今後一層重要になってくると考えられます。そこで、日頃授業で教え、研究で用いている統計学を、Rという優れたツールを利用して一般の社会人に伝えたいと思って開催したものです。受講者は3名でしたが少数精鋭で、予定通りRの基礎に関しては1日で終了、2日目は統計に入りました。少々駆け足でしたが、区間推定やz検定、t検定まで目標通り到達しました。
受講者は、統計学のスキルを仕事に役立てたいという方々で、目的意識があり、我々も力が入りました。少人数でしたので、受講者に合わせた丁寧な指導ができ、演習中心のプログラムは、分かりやすかったという好評価をいただきました。
9月号の中央公論で、統計家の西内啓氏は、データ分析によるエビデンスの重要性を述べた後、「全ての人が統計学のリテラシーを身につけることで、自らの人生をパワフルにコントロールできるようになること」が願いであると言っておられます。我々も、統計学が多くの人のリテラシーとなるよう今後も取り組んで行きたいと思っています。Rの普及にも努めたいと思います。
(担当: 人間情報システム工学科 村上純教授、山本直樹准教授)