令和5年10月15日(日)、八代市の八代トヨオカ地建アリーナ(八代市総合体育館)にて高専ロボコン九州沖縄地区大会が開催され、九州沖縄地区10高専の計20チームがロボット製作・制御技術を競いました。
競技課題「もぎもぎ! フルーツGOラウンド」
製作したロボットで「障害物を乗り越える」と「フルーツを収穫する」という2つの課題を攻略し、2分30秒の競技時間での得点を競います。フルーツはスタートゾーンに持ち帰ることで高得点となり、アイデアと同時に作戦も重要となる競技です。
本校からは、両キャンパスそれぞれ2チームの計4チームが参加しました。決勝戦まで進んだ八代キャンパスAチームが、審査員による特別推薦により、11月26日(日)に国技館で行われる全国大会への出場権を得ました。また、熊本キャンパスAチームが特別賞(ローム株式会社)、熊本キャンパスBチームが特別賞(マブチモータ株式会社)を受賞しました。
本件に関する記事が、熊本日日新聞に掲載されました。下記リンクより記事を閲覧いただけますので、ぜひご覧ください。
熊本日日新聞 (令和5年10月19日付12面)
「学びの成果 晴れ舞台へ 熊本高専八代 ロボコン全国切符」(PDF:514KB)
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出場ロボット紹介
熊本キャンパスAチーム「韋駄天ダッシュ!(いだてん ダッシュ!)」
特別賞(ローム株式会社)
「最速勝利」と「優勝」を目指して作製したロボットは、センサーを使って障害物(角材、ロープ)を検出して走破し、画像処理技術でフルーツの位置へ移動する半自動制御可能なところが特徴です。また、洗練されたお助けアイテムによる失敗しない収穫を実現しました。韋駄天がフルーツを奪取し、フィールドをダッシュする姿を見てもらうことを目標としました。
予選Eグループは、大分、北九州、都城と全国大会出場常連校が揃っていましたが、ロボットの実力を発揮し、北九州Aに151-10、大分Aに40-2と勝利を収めて決勝トーナメント出場を果たしました。決勝トーナメント1回戦では、くしくも八代Aとの同校対決、4-42で敗れました。
表彰式では、特別賞(ローム株式会社)を受賞しました。
熊本キャンパスBチーム「シュッポッポ!」
特別賞(マブチモータ株式会社)
障害物など存在しないかのように、常に最高速度のまま完全ノンストップの驚異的な走行を目指したロボットを製作しました。お助けアイテムに頼らず、風を操りフルーツを回収できるロボットです。
予選Aグループ、久留米高専Aとの初戦は持ち前の走破力を発揮して6-0で勝利しました。続く八代Aとの対戦では、1週目を終えたところまでは互角の勝負でしたが、2週目のロープを通過する際にリトライ、センターゾーンに到達できずに悔し涙を流しました。
試合後のインタビューでは、メンバーが懸命に試合に臨んだ姿勢に会場から拍手が起こり、特別賞(マブチモーター株式会社)を受賞しました。
八代キャンパスAチーム「highbrid(ハイブリッド)」
準優勝・全国大会出場
メカナムとクローラーという2種類の走行機構で障害物を超え、糸を張っただけというシンプルながらも確実性の高いお助けアイテムで高所のフルーツを収穫するロボットです。
大会では、本大会の最高得点である390点を獲得する等、予選Aグループを勝ち上がり、決勝トーナメントを決勝まで進みました。
試合終了までの緊迫した接戦の末、北九州Bに140-153で惜しくも破れたものの、審査員による特別推薦で全国大会への出場権を得ました。
八代キャンパスBチーム「モギモギもりもり」
それぞれに独立したステアリング機能を持つ4つのタイヤをエアシリンダで上下させる機構を採用し、また板の折返しを使い通過するだけで高所のフルーツを収穫するという極めてシンプルな収穫機構を持つロボットです。
予選Bグループ初戦では中央ゾーンに侵入して高所のフルーツを獲得し43-0で佐世保Bに勝利しました。
続く試合では、本大会で優勝した北九州Bと対戦、試合中に電子回路の異常が発生してリトライとなり、再スタートしましたが31-351で破れ、予選リーグ敗退となりました。