5年生を対象にキャリア教育講演会を開催しま した。

2017.05.22

5月10日(水)、5月17日(水)、熊本キャンパスにおいて5年生を対象にキャリア教育講演会を開催しました。

5月10日 「働く上での問題点」 講師 利光宏司 氏(利光法律事務所)

就職するにあたって起こり得る「働く上での問題点」を、最近話題の多い、ブラック企業や社内不倫などの事例を通して、法律的な立場から解説してもらいました。

現実にありうる問題に学生たちは背筋が伸びる思いで聞いていました。最後に、過労自殺事件にふれ、「仕事のため、会社のために死んではいけません。どんな問題でも必ず逃げ道は必ずあるので、一人で背負い込まず、他人に相談してみること」という言葉が印象的でした。

以下講演会に寄せた学生感想の一部です。

  • 今の社会の価値観は仕事中心に回っていると感じる。だからそれを尊重して何があっても休んだり辞めることができず、日本では自殺する人が増えている。私もそれがとても馬鹿らしいことだと考えていた。自然の中に社会があり、その中に会社がある。自然の中にいるのにどこにも行けないなんて悲しいことだ。「たかが仕事」という言葉を言われた際、本当に共感した。そう思えて楽になる人がこれからの社会に増えてほしい。
  • 本日の講演を聞いて、社会は理不尽な問題で溢れているなと感じた。会社や上司、時には愛する人が敵となることもある。しかし、社会は憲法や法律によって成り立っている。それと対等なくらい各人の道徳的感覚も重要視される。まずは法律に関する知識を持っておかなければならない。これで自らが弁護士の方を困らせるような訴訟を起こすことは無くなるだろう。たかが仕事の為に死なないように、本当に困った時は相談をしようと思う。
  • 今回特に興味を持ったのはブラック企業に関する話だった。会社を辞められるか、支払 い義務があるかなどの問いがあった。それらに対して、契約書に書いてあるのだからしょう がないなど、諦めに近い考え
    を持っていた。しかし、実際には法律上問題がなかったりと、 逃げ道があった。知らなければ諦めていた。どんな会社に行こうとトラブルは起こるもの。そのときに諦めてしまわないよう、今回の話を機に労働法などについて知っていきたい。

5月17日「社会が求める人について知り、近づく」 講師 織方 剛 氏(ブリッヂコミュニケーションアカデミー)

この講演ではペアになり互いの強みについて語る時間もあり、学生たちは、自分の強みの活かし方について熱心に語り合っていました。

以下講演会に寄せた学生感想の一部です。

  • 私は本日のセミナーを通して、自分にはどのような強い力を持っているのかを改めて認識しました。4年次の国語の授業の発表で、私には「やりたいと思ったことに対して一所懸命になる」ことが人一倍強いと発表し
    た。そして今回のセミナーではそれを意識していなかったが、ペアの人からそのことを言われて、自分で意識しなくてもその力を発揮していると思った。この力をより強くするために電波祭などの自分の意見やアイデアが通る場でこの力を発揮していきたい。
  • 本日の講話では、自分の持つエピソードを改めて考えること、さらにそれを他人に話し客観的に分析してもらうことにより、自分の考える自身の特性と他人から見た自分の特性に多少の差異があることが分かりました。このように自分自身の特性を客観的に見つめ直すことにより、これから先の数々の苦難を感じる場において自分にできる解決策や、他人とどの様に協調し解決できるのか、ということを予め考えておくことができる様になると思いました。今日感じた自分の知らなかった特性などをまた改めて見つめ直してみようと思います。
  • 今日の講話を受けて,客観的に物事を捉えるということはとても大切なことだと感じました。私が考えている「自分」とほかの人から見た「自分」とでは違う点がいくつかあり,普段の自分からは想像もできないような強みも見つけることができました。今回,自分の強みは協調性ということがわかったのでこれからの生活に生かしていきたいです。また私は進学を考えているので,社会に出て働く前に自己分析をしっかりとしていきたいです。