熊本高専では、国立高等専門学校機構が推進する情報セキュリティ人材育成事業の一環として、去る11月19日、「第5ブロック(九州沖縄地区)情報セキュリティ講座」を開催しました。本講座は、昨今のサイバーセキュリティや情報インシデント等に対応できる人材の育成を目的としたもので、佐世保高専(拠点校)、有明高専、鹿児島高専、熊本高専(実践校)の学生、教職員のほか熊本県警からも多数の受講をいただきました。
一般に、情報セキュリティの講座では座学やパソコン演習形式が多いのですが、今回はコンピュータセキュリティ会社の(株)カスペルスキーから講師を招き、セキュリティを実践的に学ぶ手段として、カードゲーム型の対戦演習を取り入れました。これは、仮想プラントの経営者を想定し、外部からのネットワーク攻撃やトラブルなどが発生するなかで、具体的な対応策のカードをステージ毎に選択していくことで、適切な対応が取れたチームには得点が与えられるといった内容です。実施後、受講者からは、チーム対戦でステージ毎に順位が変動するなど興味をもって取り組めたとの意見が多数寄せられ、実践型のインシデント対策を疑似体験することで今後の情報セキュリティの授業に活かされることが期待されます。