八代中で連携理科授業を実施しました。(3/16)

2016.03.30

 平成28年3月16日 (水)、熊本県立八代中学校の2年生2クラスに対しそれぞれ2時間づつ共通教育科磯谷政志准教授が「電磁石の応用-クリップモーターとスピーカー/マイクの製作」というテーマで中学校連携理科授業を実施しました。1時間目は、最初にフレミングの左手の法則の復習を行いました。電流の向きまたは磁界の向きを入れ替えると力の向きが逆になることや、2本のアルミレールの間に磁石を敷き詰めた実験器具にアルミパイプを渡し、2本のアルミレールにプラスとマイナスの電圧を入れ替えて加えると、アルミパイプが左右に移動することを実際に観察しました。更に、モーター実験機を用いて、モーターの動作原理もフレミングの左手の法則に従っていることを確認しました。その後、クリップモーターを製作しました。これで、1時間は終了です。2時間目は、クリップモーターのコイルと磁石を使ってスピーカー/マイクを製作しました。まず、音が聞こえる原理を説明し、音源からの音楽をオシロスコープで観察して、プラスとマイナスの電流が流れていることを確認しました。そして、フレミングの左手の法則に従い、プラスの電流のときとマイナスの電流のときには力が反対方向に働くので、振動体につながったコイルが音楽に合わせて前後に動いて振動体を動かし、空気が振動して音が伝わる様子を説明しました。更に、スピーカーに電池を接続したものを回覧し、電流が流れるとスピーカーのコーン紙が動くことを確認し、クリップモーターで使用したコイルと磁石をペットボトルに貼り付け、スピーカーを製作しました。同様の事を、次のクラスに3時間目、4時間目に実施しました。
 生徒たちは大変興味を持って実験に取り組み、アンケートでは「初めて知ることばかりでとてもおもしろかったです。自分でもいろいろ調べてみたいです。」「今までやったことのない実験がとても分かりやすくできてとても楽しかったです。もっとこんな実験をしたいと思った。」「途中で難しい言葉などもでてきましたが、それについて説明してくれたのでとても分かりやすくおもしろかったです。」等の意見が多数ありました。

連携理科授業の様子