八代第三中学校で、SPP連携理科授業を実施しました。(2/13)

2015.02.17

 PBL・総合教育センター「SPP中学校連携理科授業」の一環として、2月13日(金)の午後、機械知能システム工学科の毛利教授、河崎特任教授が八代市立第三中学校の3年生3クラスを対象に「放射線について」の実験授業を行ないました。
 授業では、始めに放射線とは何か、半減期とは何か、自然放射線とは、放射線と放射能の違い、放射線の単位や透過力、放射線計測器、放射線防護の基本、放射線の様々な分野での利用などについてパワーポイントを用いて説明しました。また、放射線測定器を用いた幾つかの放射線源の測定のデモ、次に霧箱の原理の説明を行ない、ドライアイス冷却式の霧箱を用いた放射線の観察を行ないました。霧箱の観察では、(1) 放射線の飛ぶ方向をよく観察しよう、(2) 飛跡の長さに違いがあるか、(3) 放射線の出る頻度を調べてみよう(30秒間の間に何個の放射線が観測できるか)、といった課題に熱心に取り組みました。霧箱の中のスポンジの中にエタノールを染みこませドライアイスの上に乗せ、実験室を暗くすると霧箱の中の放射線の飛跡が現れ、生徒達から歓声が上がりました(閃ウラン鉱を利用)。生徒達は、初めて「放射線の飛跡の観察」を体感でき、放射線についての理解を深めたようです。

放射線の説明 霧箱の中の飛跡の観察