平成26年3月8日(土)、東京工業高等専門学校において2013年度社会実装コンテストが開催されました。社会実装とは、社会に課題を求め、システムやサービスを社会で創り・育て、定着させる実証・評価のプロセスのことです。地域全体を学びのフィールドとして、ときには壁にぶつかりながら課題解決に取り組むことで、たくましいエンジニア育成を目指しています。
本校でも社会実装型の教育を卒業研究に取り入れており、電子制御工学科5年の緒方研土君、甲斐勇矢君、平原慎也君、松下良助君が隣接する黒石原支援学校を訪問し、授業参観させていだいたり、先生方とディスカッションを繰り返したりしながら、教材開発を行ってきました。
全国10高専より30チームが参加した社会実装コンテストでは、4つのセッションで発表が行われました。各セッションから選出された計4チームにより最終プレゼンテーションが行われ、審査委員、チームごとのピア・レビュー(相互評価)が行われました。審査の結果、熊本高専チーム2の緒方研土君の取組みがピア・レビュー大賞を受賞しました。併せて、サービス実装賞も受賞しました。
緒方君の取組みは「絵合わせ」や「形はめ」と呼ばれるマッチング学習用の新たな教材「はんたくん」を開発し、実際の学習に役立てたというものです。黒石原支援学校の先生からは、「絵合わせに成功して音楽が流れたときの児童の目の輝きがとても印象的でした」とのコメントをいただいています。
緒方君、受賞おめでとうございます。
また、本校の取組みに理解を示しご協力いただいた、黒石原支援学校の生徒、保護者、先生方には大変お世話になりました。心よりお礼申し上げます。
熊本高専1 平原慎也 君 特別支援学校における協調性学習支援教材のアミューズメント性の向上
熊本高専2 緒方研土 君 特別支援学校における多用途型マッチング教材“はんたくん”の開発
熊本高専3 甲斐勇矢 君 重複障害のある生徒のコミュニケーション補助用具の開発
熊本高専4 松下良助 君 特別支援学校のための新しい教材の開発~共同作業による学びに力点をおいて~
社会実装コンテスト http://www.innovative-kosen.jp