6月5日(水)、八代キャンパスの土木建築工学科5年生が、八代キャンパス内にある球磨川景観水理模型を用いて防災構造物コンテストを実施しました。
学生達は、模型内にある「街」を守るために、どのような防災構造物を設置するか、土木設計演習の授業の中でアイデアをグループごとに出し合い、それらを模型化したものを今回使用しました。学生達が作成した模型の中には、武田信玄が創案したといわれる「聖牛(ひじりうし)」や、加藤清正が施工した「石刎(いしはね)」など歴史的な構造物も登場しました。学生達は、考案した模型によって対象となる街付近の水位が低下すると、大きな歓声で喜んだものの、すぐに他の堤防から水が溢れるといった想定外の河川の反応を見て驚いている様子でした。
審査員として参加した国土交通省八代河川国道事務所の方からは、「街を守るためにつくった構造物で、上流の堤防が溢れたり、下流の他の街が浸水したり、川底の砂利が流れたりといった、悪い影響も観察できたと思います。一部だけを見るだけでなく、その構造物が他所に与える影響も加味した広い視野を持って欲しいと思います。」とのコメントを頂きました。