地域イノベーションセンター「新技術セミナー」を開催しました。(7/28)

2011.07.31

 7/28(木)、八代市新港町の株式会社アライカーボンにおいて、八代市工業振興協議会と本校(地域イノベーションセンター)主催の「新技術セミナー」を開催しました。
今回のセミナーでは、本校、機械知能システム工学科の小田明範教授による講演:「原子力発電所と放射線・放射能の影響」が行われました。これは、本年3月11日に発生した東日本大震災による東京電力福島第一原発の事故をうけ、当地の企業等でも課題となっている出荷物の「放射線測定」等に対応するための基本的な知識と理解を深めることを目的にしたものです。「放射性物質」「放射線」「放射能」「半減期」などの定義から始まり、α線・β線・γ線などの「放射線の種類と透過力」、「シーベルト」「ベクレル」などの単位と換算、放射線測定装置や「等価線量」の計算式、「核分裂」反応や「原子力発電」の原理、そして「原発事故」の事跡、人体への影響まで、マスコミ等で頻出している言葉の詳細な解説と説明が行われました。講演後の質疑応答では、参加者から数多くの質問も出て、関心の高さを窺わせる講演会となりました。
その後、㈱アライカーボンの製造工場の見学会が行われ、現場エンジニアの先導の下、COガス発生用や特殊鋼製造に使われるカーベスト製造工程・装置を見学しました。八代港の立地を活かした原材資材格納建屋、配合・篩い分け工程、そして地上4階建16基の立型炉など、様々なエンジニアの創意と工夫が凝らされた工場施設を見学することができました。
小田教授の講演会 ㈱アライカーボンの工場施設見学