令和7年11月5日(水)、「Japan AT フォーラム2025 in 東京」を開催しました。本フォーラムは、これまで高専が開発してきた最新の支援技術(AT/Assistive Technology)の動向を当事者や支援者の方々と共有し、開発者・研究者並びに学生が一同に介する研究・技術交流の場として、2014年から毎年開催しています。
第12回目の開催となる今回は、「デジタルとATがもたらす共生社会の未来を考える」をテーマにATフォーラムと(一社)日本支援技術協会のDAA(デジタルアクセシビリティアドバイザー)フォーラムを融合し、日本マイクロソフト株式会社(品川オフィス)をメイン会場に、同会場と参加者をWeb会議システムで結んでのハイブリッド形式にて開催されました。
研究成果発表14件、招待講演、高専AT関連成果物としてKOSEN-AT製多機能スイッチ・インターフェイス(KME)の展示が行われました。本フォーラムへは全国の高専生、教職員、企業や団体など約80名が参加し、ATの研究・技術開発に関する情報交換と新しい知見が得られ、有意義なフォーラムとなりました。
研究成果発表においては、本校制御情報システム工学科5年 金子 結さんの発表が最優秀発表賞を受賞しました。金子さんの研究は、カメラで手や腕の形状や動きをリアルタイムで判別し、障がいのある方、高齢者が楽しんで体を動かせるようにすることを目的としたものです。
本フォーラムを通じて、全国の高専が連携し、より多くの方々にとって「やさしい技術」を届け、福祉情報教育と支援技術の発展に寄与してまいりたいと存じます。
最優秀発表賞
リアルタイムジェスチャー認識システムの開発
金子結,柴里弘毅(熊本高等専門学校)
受賞の言葉
Japan ATフォーラム2025において最優秀発表賞を頂き、大変光栄に思います。これまで高専で積み重ねてきた取り組みが認められたようで、本当にうれしく感じています

Japan ATフォーラム
https://www.jatc.jp/kosen-at/at_forum2025/index.html
※DAAフォーラムは一般社団法人日本支援技術協が実施しており、デジタルアクセシビリティアドバイザー(DAA)認定者の情報共有・交流の場として毎年開催されています。
Japan-ATフォーラム濱克己大会長(函館高専)の挨拶
講演会の様子
筑波技術大学 青木千帆子先生による招待講演
