熊本高専ハカセ塾(熊本会場) 第3回・第4回講座を実施しました。(6/29、7/6)

2024.07.09

第3回講座「音の実験講座」(6/29)

令和6年6月29日(土)、熊本キャンパスにて、熊本高専ハカセ塾第3回講座「音の実験講座」を実施しました。

今回の講座は、電子情報システム工学系CIグループの西村勇也准教授が担当し、音とは何か、どのようにして人間や動物の耳に届くのかを理解するために、周波数や音圧レベルで使用される各単位の紹介にはじまり、音の3属性(大きさ・高さ・音色)、吸音についての講義を行いました。

受講生は、音の意味「情報性」・「文化性」・「社会性」について学び、人間の可聴周波数は概ね20~20000[Hz]であることや、音響工学が建物や乗り物の建築・設計など様々な分野で用いられていることを知り、音に対して沢山の工夫が施されていて、音が私たちの生活とどのように結びついているかを身近に感じていました。

その後、本校の無響室の施設見学、クント管を用いた1次元可視化装置によって定在波を視覚的に観察する実験や、音の力でガラスコップを割る実験を行いました。受講生は音の持つ力に驚き、普段は耳で聞いているだけの音を目や数式・グラフで確かめることで、音に対する興味がより一層湧いたようでした。

第4回講座「液体の混合実験~混ざるとは何?~」(7/6)

令和6年7月6日(土)、熊本キャンパスにて、熊本高専ハカセ塾第4回講座「液体の混合実験~混ざるとは何?~」を実施しました。今回の講座では、リベラルアーツ系理数グループの松上優 准教授が指導を務めました。

まず、13種類の液体を用いてそれぞれを混合したときに現れる色・匂い・粘度などの変化を記録しながら実験を行いました。受講生たちは実験の中で、乳酸カルシウムとアルギン酸ナトリウムを混ぜるとつかめる水(人工いくら)ができたり、うがい薬とビタミンCを混ぜると一瞬で色が透明になったりといった不思議な化学現象を体験し、目を輝かせていました。また、実験は楽しむだけでなく、記録をし、それを基に考察することが大事であるということも学びました。

最後には、なぜそのような反応が起こるのかや日常で見られる反応など、化学について積極的に質問する様子も見受けられました。「予想と違った結果に驚いた」「自由研究に活かしたい」などの声もあり、受講生たちはより一層化学に興味を持った様子でした。