日本福祉工学会 第22回学術講演会で専攻科生が優秀発表賞を受賞しました。(11/24)

2018.12.11 2019.04.10

平成30年11月24日(土)、一般社団法人 日本福祉工学会が主催する第22回学術講演会が本校熊本キャンパスで開催されました。

日本福祉工学会は、生きがいの創造や快適な生活を計画し支援する目的で創設されました。高齢化社会が進む中、身体機能の低下した高齢者に対する行動支援・生活支援の必要性がますます高まり、介護者の負担軽減も重要な課題となっています。また、障害を理由とする差別の解消の推進を目的とした障害者差別解消法が施行され、障害のある人に対する社会的障壁の排除と利実促進のための支援技術が強く求められています。

今回の学術講演会において、電子情報システム工学専攻1年 鍬田雅輝君の発表は優秀発表賞を受賞しました。

鍬田君の発表は、近年増加傾向にある独居老人の話相手となる対話システムに関する研究です。開発したシステムはインターネット環境なしでも動作し、語義曖昧性の解消を実現しました。複数の意味を持つ単語を区別できずに会話の破断につながるという従来の問題点を、単語分割表現や自然言語処理技術を用い、単語間の類似度計算をすることで大きく改善したものです。

鍬田君の受賞コメント

今回、このような賞をいただくことになり、光栄に思います。少子高齢化社会が抱える問題解決に少しでも貢献できるよう、本賞を励みにこれからも地道に精進してまいります。また、指導頂いた先生と研究室の方々には、心より感謝を申し上げます。今後は、対話システムの個性について研究を進め、認知症の早期発見などにもつながるシステムを目指していきたいと考えています。

「独居老人の発話機会向上を目指した非タスク指向型対話システムの開発」
鍬田雅輝,柴里弘毅
日本福祉工学会第22回学術講演会講演論文集,pp.117-118, 24/Nov. /2018

【外部サイト:日本福祉工学会】
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