8月26日(土)、熊本キャンパスにてH29年度公開講座『熊本市周辺の湧泉群巡り』を実施しました。講師は、田中浩二名誉教授と共通教育科の古江研也教授、松上優准教授、技術・教育支援センター樫山技術職員が担当、合志市の市民を中心に17人が参加しました。
この講座では、江津湖湧水群(熊本市)と浮島・六嘉湧水群(嘉島町)の湧水5箇所をめぐり、豊富な地下水のメカニズム、地震の影響による湧水枯渇の問題、忍び寄る地下水汚濁、特に硝酸性窒素濃度の上昇などを解説しました。また、地震災害時における湧水利用についても例を挙げて提案しました。
六嘉の湧水「寺ん下」の名称の由来となっている仏誓寺(嘉島町)の鏝絵は、本堂が熊本地震の被害に遭ったため修復ができない状態にあります。湧水と共に残していかなければならない貴重な文化財について、住職に解説をお願いしました。参加者は、“国宝級”ともいわれる鏝絵と本堂の壁画にすっかり魅了されていました。
熊本市周辺の豊かな地下水を改めて実感していただいた一日となりました。
- 「寺ん下」の湧水
- 仏誓寺の鏝絵