8月4日(月)午後、熊本キャンパスにおいてインターンシップ講演会を開催しました。これは、4年生が夏季休業中にインターンシップを体験するのに先駆けて、各界の講師を招いて「働く」意義について語ってもらう講演会です。
今年は、河本美子氏(NHK福岡・技術部)による「私の歩んできた道」と利光宏司氏(利光法律事務所)による「働く前に知っておきたい法律の知識」の二本立てで講話を聴きました。河本美子氏は本キャンパス卒業生の女性技術者ということもあり、講演に先立ち放送部や女子学生との座談会も開催しました。高専時代に頑張ってきた軌跡が現在の仕事にまでつながっているという話をされ、学生たちは背筋が伸びる思いで聞いていました。
以下講演会に寄せた学生感想です。
【河本美子氏「私の歩んできた道」】
- 私の歩んだ道ということで、熊本電波高専出身の講師の方が講演されたという事もあり、今迄にされた進路についての話の中で、一番身近に感じた。やはり「自分の目標」というものが明確にあると、自分の中で納得した人生を歩めるのかなと思った。一概に、誰がこう言ったからこうだ、という決めつけで行動せずに、多くの外部からの刺激から自らの目標に対して行動、まずは勉強。これが前提条件なのでコツコツと学ぶ姿勢を大切にしたい。
- まず印象に残ったのが、自分の仕事に対してやりがいを持っていた点である。地デジ化の企画に携わりたいからNHKに就職したと仰っていたが、講演の内容もその仕事に関する内容が大部分を占めていて本当に仕事が好きなのだと思った。また、自分がやりたい仕事を見つけてその仕事ができるような会社を選ぶというのも、そういう進路選択の方法もあるのだと参考になったので、私も進路について考えるようにしていきたい。
- 「めちゃくちゃ勉強しました」。この河本さんの一言が、深く胸に突き刺さった。学生時代、3つの部活プラスバイトもされていたという河本さん。今の私の状況よりも明らかに大変であるにも関わらず、勉強を投げ出すことなくご立派に自分の夢を叶えておられる姿を見て、深く尊敬すると同時に自分がとても情けなくなった。いつからか弱音ばかり吐くようになっていた自分。大人になって、「部活も勉強もめちゃくちゃがんばりました」と自信を持って言えるように、この夏で大きく変わりたいと強く決心した。1日1日を、後悔しないよう、大切に過ごしていきたい。
【利光宏司氏「働く前に知っておきたい法律の知識」】
- 弁護士は普段私達が接する機会の少ない職業で、まだ体験したことのない社会の問題に多く触れられているだけあり、とても興味がわいた。法律を守るという事は大切で、法を犯すことは、自らの生活をも一瞬で壊してしまう危険がある。逆に上手く理解しておくことで自らを守る手段にもなるという事が具体的な例を挙げられて分かり易かった。社会に出るということは私達が知らない、全く違う生活を送っている人達と共存していく事なので、自らを守るのは自分だという事を忘れずに、物事を解決する手段を豊富に持てるようにしておきたい。
- 今までほとんど全く考えたことのなかった税金や法律の話に対して非常に興味を持った。考えてみると私は今年で十九歳になり、来年は二十歳である。いつまでも学生気分、子供気分でいた私にとって、今回の講演は近い将来行き当たりばったりになって戸惑わないためのいい機会になった。講演の内容はまだまだ馴染みがなく知らないことばかりで厚生労働省ホームページを見て、社会人になるために知っておく情報の多さに驚き、準備が必要だと感じた。
- 最も印象に残っていることは、文章力の重要性についてのお話である。簡潔で分かりやすく、論理的に述べることが重要であるという意見に説得力があり、今の私に特に不足している力であると改めて感じた。どの場面でも論理的に述べることは必要であり、文章力は特に必要不可欠な能力である。それに加えて語学力が同時に要求される時代へと変化してきている。今回これらの力が重要であることを再確認する貴重な時間となり、今後の生活で意識していきたいと思う。