熊本高専(八代キャンパス)において、去る11月17日(火)に「原子力人材育成プログラム事業」の一環として講演会と実習が実施されました。
初めに、九州大学大学院の魚住先生により「原子力と放射線」と題して、放射線の基本事項、医療・工業分野での放射線の利用の現状、および核分裂の原理や原子力発電所と原爆との違いなどについて、わかりやすい解説がありました。引き続き、学生・教職員の希望者を対象として、霧箱製作とドライアイスを用いた放射線の飛跡の観察の実習が行われました。自然界で身の周りにありながら通常は直接見ることができない放射線の飛跡(放射線が通過した後にできる”飛行機雲”)が、肉眼で見えた時には、多くの歓声があがりました。
これらの講演会と実習を通して、日頃なじみの少ない原子力・放射線に対して興味・関心を持つことができ、参加者にとって非常に有意義なものとなったようです。
「原子力と放射線」の講演会
キットによる霧箱製作風景
放射線の飛跡の観察