令和5年2月21日(火)、八代市立太田郷小学校、八代市立千丁小学校でSTEAM連携授業を実施しました。
STEAM連携授業は、本校が小中学校で長年行ってきた連携理科授業にプログラミングの要素を取り入れた新たな取り組みで、今年度は小学校2校で試行的に実施しました。本校教職員・小中学校教員OB・八代市理科教育支援員の助言や指導の下、両キャンパスあわせて12名の学生たちが主体となり、協力して教材開発や授業を行いました。
今回のSTEAM連携授業は計2コマで行いました。1コマ目は、あらかじめ本校教員OBで八代市理科教育支援員の久保田智 特命客員教授に MESHブロック(外部リンク) の扱い方を授業いただき、2コマ目として学生主体の授業で実験を行いました。また、小中学校教員OBで八代市理科教育支援員の宮崎尚生 先生にも、企画から当日の授業まで、指導や助言をいただきました。
太田郷小学校「MESHを使って、色による温まり方の違いを調べよう!」
太田郷小学校6年生3クラスでは、「MESHを使って、色による温まり方の違いを調べよう!」というテーマで、色の異なる箱に白熱灯の光を当てて箱の中の温度変化を調べました。9班がそれぞれ異なる色の箱で温度を測定し、タブレット端末にデータを送信しました。測定後はクラス全体でデータを共有して、箱の色による温度上昇の違いを確認しました。最後は、分光器を用いて、温度上昇の違いを解説しました。
この授業は 1月7日に実施した実験講座「プログラミングでなるほど理科実験」(関連記事) と同テーマで、学生たちにとって二度目の実施となったため、前回よりも円滑に授業を進めることができました。
千丁小学校「MESHを使って、角度や明るさによる光電池の発電量の違いを調べよう!」
千丁小学校6年生2クラスでは、「MESHを使って、角度や明るさによる光電池の発電量の違いを調べよう!」という別のテーマで、光電池に当たる光の角度や明るさによる発電量の違いを調べて季節や天気によるソーラーパネルの発電量の違いを考えてもらいました。
一つ目の実験では、光電池に当たる光の角度を90°、60°、30°と変えながら、MESHブロックで測定した電圧をタブレット端末に送信して観測しました。二つ目の実験では、光電池にコピー用紙を載せて光を一部遮った状態で電圧を測定し、明るさと発電量の関係を調べました。
実施後のアンケートはいずれも好評で、子どもたちは理科やプログラミングについてさらに興味を持ってくれたようです。今後も、参画する学生や新たなテーマも増やしながら、学生・教職員・教員OB協働で、両キャンパスの強みを活かした小中学校でのSTEAM連携授業の実施に向けて活動していきます。