令和2年1月31日(金)、地元企業との協働によるエンジニアリングデザイン教育の成果発表会を実施しました。
建築社会デザイン工学科5年生の授業「土木設計演習II」では、地域協働プロジェクトセンターと連携して、地元企業からご提供いただいた課題をグループで解決する取り組み、いわゆるエンジニアリングデザイン教育を行っています。
今回の成果発表会では、5グループに分かれてそれぞれの課題に取り組んだ学生たちが、ご協力いただいた企業の方に向けて発表を行いました。
参加した学生たちからは、「課題を解決する際に勝手な思い付きで進めてしまうことが多く、要望を理解して取り組むことが難しかった」「最終プレゼンで、足らないと自覚していた部分をすぐに見透かされた。社会人の目は厳しいと感じた」などの感想があり、エンジニアリングデザイン教育を通じて、多くの気付きを得ることができたようです。
以下、成果発表会の中から2件を抜粋してご紹介します。
課題「高専学生と地元中小企業を繋げる就職のマッチングサイトの制作」
フジプルーフ工専有限会社様からの課題「高専学生と地元中小企業を繋げる就職のマッチングサイトの制作」に取り組んだグループは、学生が欲しい企業情報と企業側が欲しい学生情報の温度差や、就職スケジュールに対しての苦労を述べつつ、学内においてのみ閲覧可能なマッチングサイトの構築を提案しました。
フジプルーフ工専有限会社様からは、サイトに掲載する地元企業をどのように選定するのか、企業情報を更新する際の窓口はどうなるのか、といった質問がありました。
課題「コンクリートを用いた新規性のある製品」
株式会社ヤマックス様からの課題「コンクリートを用いた新規性のある製品」に取り組んだグループは、プランニングの時点で「ベンチ」を提案し、そこに無線LANやラジオなどの機能をつけることを計画していました。
しかし、実際にベンチの作成を開始するとコンクリートの型枠づくりやセメントの練り込みに苦労し、出来上がった製品は「ベンチの脚だけ」という結果になってしまいました。学生たちは、「顧客の依頼を受けてからのスケジュール管理に失敗した、期限までの工程管理を先に精査する必要があった」と反省していました。
株式会社ヤマックス様からは、自社で有している接合技術や、既製品に関する助言をいただきました。