機械知能システム工学科1年生の5名がクリエイティブアーツ(芸術)の授業で、シナリオ制作に取り組みました。今回のプロジェクトでは、イギリスを代表する劇作家であるシェイクスピアの代表作「ロミオとジュリエット」を題材に、学生たちが現代日本風にアレンジした脚本を制作しました。
本プロジェクトの初めに学生たちは、シェイクスピアの人生とその時代、および「ロミオとジュリエット」について、調べ学習を行い、内容を充分に理解した上で制作に取り掛かりました。5人は意見を出し合いながら、自分たちが創作する「ロミオとジュリエット」の設定や登場人物について話し合い、5幕の設定はそのままに、各幕での展開、台詞、演出を工夫しながら、登場人物の揺れ動く心情を丁寧に描写することを目指しました。各幕を5人で分担し、制作に着手し、毎週担当する幕をローテーション。制作にあたっては、なかなか書けずに苦しんだり、上手い言い回しにお互い褒め合う場面もありました。5人それぞれの得意・不得意分野を互いに考慮し、また全体の流れや整合性を何度も確認しながら、協力して1つの作品に仕上げました。完成後は登場人物になりきって朗読まで行いました。
これら協働作業の過程を通じて、学生たちは自分たちのアイデアを形にする楽しさを実感するとともに、1つの作品をクラスメートと共に創り上げる達成感を味わう貴重な機会になりました。創造力や発信力、論理的思考力などのコミュニケーションスキルも養うことができました。
今後も本校では、グローバルエンジニアを目指し、分野横断的能力を育む取り組みを行ってまいります。