閉鎖環境での植物栽培プロジェクト

プロジェクト期間 令和3年度~

リーダー:MI-Gr 准教授 山下徹
メンバー:地域協働プロジェクトGr 准教授 木原久美子

プロジェクト概要

屋内などの閉鎖環境での植物栽培に関して、栽培条件を調整、成長を促進させるための様々なツールの開発を行います。全国的な生産を誇るイグサとスイゼンジノリを対象とし、活動を通して参加学生のデザイン能力の育成を図ります。

令和4年度の目標・活動計画

昨年度試作したツールの改良改善を行うとともに、文献や過去の研究結果の調査で抽出された環境制御パラメータに対する新たなセンサの選定や最適構造、制御システムについての検討、3D-CADでの設計、3Dプリンターによる試作品の製作、栽培検証実験を通した問題点の抽出及び改善を行います。

  • ロボコン部学生と共同で実施します。
  • アイデア創出、アイデアに基づくセンサやシステムの仕様決定、設計製作を行います。

令和3年度の活動報告

イグサの水耕栽培技術の確立に必要な成長を促進させるための光条件の最適化に関して、本校で実施中の屋内水耕栽培実験での適用を視野に、イグサの成長に対応した植物栽培LEDライトの設計製作に取り組みました。過去の研究結果や文献をもとに、学生グループで基本仕様(光量、波長域、制御パラメータ)を検討しました。さらに、イグサの成長に合わせた拡張性(LEDレイアウトの変更、束径に対応したライトサイズの変更)を実現するアイデアとして、縦横に連結が可能なLEDユニットを検討提案し、デザインレビューを行いました。デザインレビューでの指摘事項や要望などをさらに考慮し、3D-CADでの設計、制御回路および電源設計を行いました。

  • アイデア検討会
  • 連結したLEDライト 3Dモデル

(今後の展望) 製作した植物栽培LEDライトについて、制御プログラムや電源出力などの動作検証を行なった後、実験装置での運用を予定しています。運用で挙げられた改善点を集約して更なる改良に取り組み、地場産業であるイグサ栽培に貢献しつつ、参加学生のデザイン能力の育成を図ります。

令和3年度の目標・活動計画

文献や過去の研究結果などの調査を行ない、得られた知見をもとに、制御すべき環境パラメータの抽出を行ないます。環境パラメータに対するセンサの選定や最適構造についての検討を行ない、3D-CADでの設計、3Dプリンターによる試作品の製作を行ない、栽培検証実験を通して問題点の抽出及び改善を行ないます。ロボコン部学生と共同で実施します。

  • イグサプランターユニット
  • 水耕栽培システムでの水温制御実験