事業概要

高専発!「Society 5.0型未来技術人財」育成事業 COMPASS5.0【半導体分野】では、あらゆる分野でIT技術の活用が今以上に求められている社会背景を踏まえ、未来の産業の創造と社会変革の実現に向けた新たな価値の創造につながる次世代基盤技術を身に付けた人材を育成することを最終的な目標としています。

半導体分野の背景・社会課題

  • 半導体産業は、自動運転技術を搭載した電気自動車やスマートフォンなどの製品やサービスのさらなる発展によって2030年ごろまでに現在の2倍程度にも産業規模が拡大されると期待されています。
  • 産業や社会のコメと呼ばれている半導体、その未来の半導体を開発や製造を支える先端技術の我が国での充実は、経済安全保障に直結する重要な基盤であり、半導体に関わる人材育成は喫緊の課題となっています。
  • 今後、半導体に係る人材需要がさらに高まることが予想され、即戦力となりうる人材育成が急務です。

高等専門学校においても半導体人材の育成に向けた教育プログラムの構築に取り組んでいます。

高専発!「Society 5.0型未来技術人財」育成事業

国立高等専門学校機構では、Society 5.0により実現する未来技術をリードする高専発!「Society 5.0型未来技術人財」育成事業を進めています。
これはGEAR 5.0(未来技術の社会実装教育の高度化)、COMPASS 5.0 (次世代基盤技術教育のカリキュラム化)の二つのプロジェクトから構成されています。
それらのプロジェクトを通じて、Society 5.0で実現する社会・経済構造の変化、技術の高度化、社会・産業・地域のニーズ変化を踏まえ、地域や社会の諸課題に自律的・主体的に取り組み、かつ生涯学び続ける学生を継続的に育成するためのカリキュラム点検(教育内容・方法)を行い、Society 5.0時代における高専教育の質保証へつなげます。

COMPASS 5.0(次世代基盤技術教育のカリキュラム化)

デジタルトランスフォーメーション(DX)時代に向け、あらゆる産業においてITを今以上に活用することが求められ、人工知能(AI)、サイバーセキュリティ、ロボット、IoT(モノのインターネット)、半導体、蓄電池、再生可能エネルギーなどを組み合わせる実装力を身につけた人材や蓄積されるビッグデータをAIで分析活用できる人材が、持続的な経済成長を支えると期待されています。また、Society 5.0時代をリードする人材に必要な知識、技能も日々変化しています。
COMPASS 5.0では、AI・数理データサイエンス、サイバーセキュリティ、ロボット、IoT、半導体、蓄電池、再生可能エネルギーという分野を、これからの技術の高度化に関する羅針盤(COMPASS)と位置付け、高専教育に組み込むことで、新たな時代の人材育成機関としての高度化を図ります。

高専発!「Society 5.0型未来技術人財」育成事業(GEAR 5.0/COMPASS 5.0)について
https://www.kosen-k.go.jp/about/profile/gear5.0-compass5.0.html