「リベラルアーツ実践II 最終成果発表会」を実施しました。

2022.09.26

今年度は、遠隔授業期間につき、対面とオンラインを併用したハイブリッド方式での開催でしたが、昨年度に引き続き、八代キャンパスの本科3年生が検討を重ねてきた社会課題の解決案について、実際の成果物を提示しながら報告を行いました。

この授業では、自分の専門を中心とした様々な知識を組み合わせて活用することや、多学科のメンバーが混在するグループでの協働を通じて多様性を理解することなどを活動の目標とし、SDGsに関連する任意の社会課題を想定したうえで解決策を試行する、PBL型の学習を展開しています。
7/28(木)に全24グループが報告を行い、相互投票と自薦によって選抜された8グループが最終成果発表の場に立ちました。テーマは次のとおりです。

1.井戸マップの開発と新デザインの提案

八代地区にある「防災井戸」を網羅したマップの開発および「防災井戸」新デザインの提案

2.街なかのゴミ箱の改善案

ICTとセンサー技術を用いた効率的で中身があふれない新型ゴミ箱の設計

3.視覚より聴覚~神経衰弱~

聴覚と触覚をたよりに神経衰弱を行うユニバーサル・デザインのゲーム製作

4.SDGs人生ゲーム

SDGsについて学ぶことができる人生ゲーム型ボードゲームの開発

5.遊んで学べるカードゲーム

地球温暖化を防ぐための取り組みについて知ることができる対戦型カードゲームの開発

6.ストレスなく避難所生活をおくるには?

ペットとともに居住できる段ボール型避難施設の設計

7.スーパーゴミ箱

ペットボトルキャップによるピンボールや投票機能を取り入れたゴミ箱の製作

8.災害時のアクションリスト

”被災後”に取るべく行動や確認すべき事項が一目でわかるアクションリストの提案

いずれも独創性あふれる内容で、実装のレベルも高い、優れた報告でした。
最終成果発表会には、リベラルアーツ教育にご協力いただいている株式会社SUNABACO代表取締役の 中村まこと 氏および 若林理恵子 氏、株式会社TRIART代表取締役の 今津研太郎 氏、八代市役所 観光・クルーズ振興課より 篠原秀和 氏にもご参加いただき、講評やアドバイスをいただきました。また、他高専のPBL教育に携わる教員・他高専の学生・授業に協力してくれている上級生メンターなどにもオンラインで参加・視聴いただき、幅広い視点でのコメントや意見を聞くことができました。

なお、本発表会は一般財団法人三菱みらい育成財団 助成事業カテゴリー1「心のエンジンを駆動する」に採択された「新たな社会を創造する人材育成のためのリベラルアーツ教育プログラム」の一部として企画されたものです。