1.学科の教育上の目的
生物化学システム工学科は,生物科学と化学の専門基礎技術に情報電子技 術を加え,生物の持つ様々な機能を工学的に応用するバイオ技術を駆使して,医薬医療・食品・化学等の産業分野で展開されている「先進的で高度なモノづくり」に貢献できる実践的バイオ・ケミカル技術者の育成を目的とする。
2.「三つの方針」 (生物化学システム工学科)
I.ディプロマ・ポリシー (卒業認定の方針)
生物化学システム工学科では、育成する人材像(準学士課程)および学科の教育上の目的に基づき、以下の能力を身につけ、かつ所定の授業を履修して卒業に必要な単位を修得した学生に対して、卒業を認定する。
(D1) 日本語および英語のコミュニケーション能力
(D2) ICTに関する基本的技術および工学への応用技術
(D3) 生物科学及び化学における技術の基礎となる知識と技能およびその分野の専門技術に関する知識と能力、複眼的な視点から問題を解決する能力
(D4) 知徳体の調和した人間性および社会性・協調性
(D5) 広い視野と技術のあり方に対する倫理観
(D6) 知的探求心を持ち、主体的、創造的に問題に取り組むことができる能力
II.カリキュラム・ポリシー (教育課程編成・実施方針)
(1) ディプロマ・ポリシーに掲げた能力を育成するために、以下の科目群を基本科目として用意している。
科目群 | 科目群の内容 (主要科目) |
---|---|
一般科目人文・社会系科目 (D1,D4に対応) |
日本語や英語によるコミュニケーション能力及び人間性,社会性等の育成を目的とする講義および実習科目(国語,英語,英会話,政治・経済,倫理,世界史,日本史,保健体育など) |
ICT系科目 (D2に対応) |
専門分野への展開を視野に置いたICTの基礎および応用技術の修得を目的とする主に講義科目(情報基礎,ネットワーク入門,プログラミング基礎,情報処理,生命情報学,電気電子工学など) |
一般科目理数系及び生物科学・化学の基礎科目 (D3に対応) |
工学の基礎及び生物科学・化学の基礎知識並びに技術を広く修得することを目的とする主に講義科目(数学,物理,化学,生物,応用数学,応用物理,微生物学,細胞生物学,生化学など) |
生物科学・化学の応用・実践科目 (D3に対応) |
生物科学・化学を基盤として,これらの専門知識を生かして新しい分野に挑戦できる技術者を育成することを目的とする講義,実験科目(物理化学,有機化学,化学工学,分析化学,分子生物学,発酵工学,遺伝子工学,生物化学実験など) |
問題解決能力育成科目 (D5,D6に対応) |
技術者に必要な倫理観を持ち,主体的かつ創造的に課題の解決に取り組むことができる技術者を育成することを目的とする講義,演習,実験実習科目(倫理,哲学,科学技術と現代社会,インターンシップ,生物演習,化学演習,課題研究,卒業研究など) |
(2) これらの科目群に係る単位修得の認定は、主に定期試験によるものとするが、科目によってはレポート等の評価結果により認定する。授業科目の成績は、下記の基準により評価する。
評点 | 標語 | 判定 | 標語の意味 |
---|---|---|---|
90点~100点 | S | 合格 | 極めて優秀 |
80点~89点 | A | 合格 | 優秀 |
70点~79点 | B | 合格 | 良好 |
60点~69点 | C | 合格 | 合格に値する |
0点~59点 | F | 不合格 | 合格に及ばず |