科目コード | TE504 | ||||
科目名 | 電子通信工学実験V (Experiments in Electronics and Communication Engineering V) | 単位数 | 3単位 | ||
対象学科 | 情報通信エレクトロニクス工学科 | 対象学年 | 5 | 開講期間 | 通年 |
科目区分 | 総合科目 | 必修・選択 | 必修 | 履修/学修 | 履修 |
授業形式 | 実験 | 規定授業時数(単位時間) | 90 |   | |
教員名(所属) | 大田(情報通信エレクトロニクス工学科) 伊山(情報通信エレクトロニクス工学科) 西山(情報通信エレクトロニクス工学科) 永田(情報通信エレクトロニクス工学科) 角田(情報通信エレクトロニクス工学科) | 教員室 | 大田・西山・永田(1号棟3階) 伊山・角田(1号棟4階) | ||
使用教科書 | 平成27年度 工学実験テキストV | ||||
参考書 | WebClass からのダウンロード資料 | ||||
科目の位置付けと 関連科目 | 実験系科目である.これまでの実験科目のものづくり基礎,電子通信工学実験T,電子通信工学実験Uに続く科目となる. | ||||
科目の概要 | 3年次,4年次の実験に引き続き実施するもので,より高度で複雑な実験や演習を行い,授業で学習した理論の裏付け,具体的な事象からの法則の推論,理論と実際とのギャップの認識など,実践的技術を修得する. 8班に分けて12項目の実験をローテーションで行う.一部,回路設計の実験やソフト関連の演習は一斉に行う. | ||||
授業方針 | 1.実験を通じて,情報通信,電子回路,電子工学に関する基本的な働きを理解し,関連ソフトを利用することができる. 2.実験の基本的な方法を理解し,使用する測定機器の取り扱いや実験技術を身に付ける. 3.与えられた課題について,一定の制約条件下で目的を達成するデザイン能力を身に付ける. 4.測定データの処理,グラフの書き方を理解し,報告書としてまとめることができる. |
授業項目 | 時数 | 達成目標(習得すべき内容) |
CGに関する実験 | 3Dモデルの基本的モデリングができ、テクスチャーマッピングによる表現ができる. | |
ディジタルアンプの設計製作 | 回路シミュレータでICや演算増幅器などを用いてPWM回路を設計して,ディジタル増幅器を試作できる. | |
AD/DA変換器に関する実験 | 並列比較型A-D変換器,ラダー抵抗型D-A変換器によるデジタル−アナログ変換器を作成できる. | |
電子デバイスの製作 | 電子デバイス製造プロセス(前工程)の実験ができる. | |
電子デバイスの評価 | 電子デバイスの評価に関する実験が行える. | |
光工学の基礎 | 回折格子を使って回折像や光のスペクトルを観察し,分光高度計を用いてコヒーレント光とインコヒーレント光の違いが理解できる. | |
フィードバック制御 | プロセス制御について学ぶ.特に,ON/OFF制御,PID制御について,実験を通して理解でき説明できる. | |
シーケンス制御 | モーターの制御など簡単な実験を行ってシーケンス制御の概念、基礎的手法を理解し、説明できる. | |
インターフェースに関する実験 | USBインターフェースについて,ドライバを用いた実験を通じて理解できる. | |
アンテナの特性測定 | アンテナの特性測定に関する実験を行うことができる. | |
マイクロ波回路 | 集中定数化受動回路コンポーネントの設計・シミュレーションを通じて,マイクロ波回路の具体的な動作について理解できる. | |
CDMAに関する実験 | 携帯電話などで利用されるCDMA通信方式について、実験を通して理解できる. | |
光通信 | E/O変換器-光ファイバ-O/E変換機などを総合した光通信特性測定を行うことができ,E/O変換器の伝送帯域特性,伝送速度の概念を理解できる. | |
LANに関する実験 | ネットワークシミュレータを用いてLANの性能評価ができる. | |
ガイダンス,課題レポート作成 | 年間計画,および各ローテーションの説明を行う.技術文章に関する基本事項を理解し,適切な文章,記号,グラフを作成できる.1年間の実験を振り返り総括する. |
ルーブリック | |||
評価項目 | 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
情報通信,電子回路,電子工学に関する基本的な働きの理解と関連ソフトの利用 | 実験を通じて,情報通信,電子回路,電子工学に関する基本的な働きを完全に理解し,関連ソフトを正確に利用することができる. | 実験を通じて,情報通信,電子回路,電子工学に関する基本的な働きを理解し,関連ソフトを利用することができる. | 実験を通じて,情報通信,電子回路,電子工学に関する基本的な働きを理解することが難しく,関連ソフトを殆ど利用することができない. |
実験の基本的な方法の理解と測定機器の取り扱い | 実験の基本的な方法を完全に理解し,使用する測定機器を正確に取り扱うことができる | 実験の基本的な方法を理解し,使用する測定機器を取り扱うことができる. | 実験の基本的な方法を理解することが難しく,使用する測定機器を取り扱うことができない. |
与えられた課題について,一定の制約条件下で目的を達成するデザイン能力 | 与えられた課題について,一定の制約条件下で目的を達成するデザイン能力を完全に身に付けている. | 与えられた課題について,一定の制約条件下で目的を達成するデザイン能力を身に付けている. | 与えられた課題について,一定の制約条件下で目的を達成するデザイン能力を身に付けることができない. |
測定データの処理,グラフの書き方,および報告書のまとめ方 | 測定データの処理,グラフの書き方を完全に理解し,報告書として的確にまとめることができる. | 測定データの処理,グラフの書き方を理解し,報告書としてまとめることができる. | 測定データの処理,グラフの書き方を理解することが難しく,報告書としてまとめることができない. |
評価方法及び 総合評価 | レポートのグラフ,計算,有効数値などをチェックするとともに,各実験項目の評価シートに基づいて,吟味・考察,まとめ,研究事項が適切に行われているかを評価する.60%以上の得点率で目標達成とみなす.なお,レポート・仕様書の提出期限に遅れたものは1週間につき20点減点する. |
学習方法 | 講義で習う理論を実際に自分で確認すること,およびPBL形式の実験にてものづくりの経験を培うことが目的である.最初の説明をよく聞き,積極的に対応していくことが重要である. |
学生への メッセージ | 情報通信,電子回路,電子工学,電気磁気学,プログラミング,計算機工学などで学習した理論を有機的に関連づけて実験を行い,問題解決能力を養うことが大切である. |
学修単位への対応 | 該当なし |
本校教育目標との対応 | JABEE学習教育目標との対応 |