2015年度シラバス(熊本高等専門学校 熊本キャンパス)
科目コードTE502
科目名ネットワーク工学 (Network Engineering) 単位数2単位
対象学科情報通信エレクトロニクス工学科対象学年5開講期間通年
科目区分専門基礎科目必修・選択必修履修/学修学修
授業形式講義/演習規定授業時数(単位時間)60  
教員名(所属)
永田 和生(情報通信エレクトロニクス工学科)教員室
1号棟3階
使用教科書
三輪 賢一,改訂3版 TCP/IPネットワーク ステップアップラーニング,技術評論社
参考書
増田若奈,図解 ネットワーク 仕事で使える基本の知識,技術評論社
科目の位置付けと
関連科目
本科目は情報通信エレクトロニクス工学科の情報通信系専門科目にあり、4年次の「ウェブコミュニケーション」での学習内容と関連がある。卒業研究(情報通信系テーマ)に取り組むための基礎となる科目である。
科目の概要LAN(Local Area Network)の基礎から、インターネットでの通信の仕組みについて学習し、実際にインターネットの一部となるネットワークを構成できる知識と能力を身に付ける。
授業方針講義と演習を組み合わせて行う。
講義中、学習のための道具としてスマートフォンやタブレット端末、ノートパソコンなどを活用することを推奨する。

授業項目

時数

達成目標(習得すべき内容)

インターネットの基礎
6
下記の事項について理解し、説明できる。
・インターネットの成り立ちについて ・インターネットとは何か
・インターネットの基礎的な用語
ネットワークの基本
6
下記の事項について理解し、説明できる。
・LANに関する基本事項 ・PCの基本構成
・2進数および16進数で数値表現および計算 ・MACアドレス
プロトコルとOSI参照モデル
8
下記の事項について理解し、説明できる。
・プロトコルとは何か ・RFC標準
・OSI参照モデルと、その各階層に対応するネットワーク機器
ネットワークの構成
6
下記の事項について理解し、説明できる。
・ネットワークに使われるケーブルの種類、規格 ・ネットワークトポロジ
・CSMA/CDの原理 ・イーサネット規格
IPとIPアドレス
4
下記の事項について理解し、説明できる。
・IPv4およびIPv6の仕組み ・IPアドレスとMACアドレスの関係
・TCPとUDPのそれぞれの通信方式
TCPとUDP
8
TCPとUDPのそれぞれの通信方式について理解し、説明できる。
ルーティング
8
下記の事項について理解し、説明できる。
・ルーティングの役割 ・ルーティングの仕組み
・ルーティングプロトコル
アプリケーションでのTCP/IP通信の実際
4
下記の事項について理解し、説明できる。
・ウェブページの表示の仕組み ・URLとドメイン名
無線LAN
4
下記の事項について理解し、説明できる。
・無線LANのモード ・CSMA/CA ・無線LANの規格
・無線LANの通信範囲と速度 ・無線LANのセキュリティ
セキュリティ
6
下記の事項について理解し、説明できる。
・情報セキュリティの基礎 ・ネットワークによるセキュリティ対策

ルーブリック

評価項目

理想的な到達レベルの目安

標準的な到達レベルの目安

未到達レベルの目安

LANの基礎LANの基礎と動作原理、OSI参照モデル、基礎的な用語を用いてわかりやすく論理的に説明することができる。LANの基礎と基本的な用語および動作原理、OSI参照モデル、インターネットの基本的な用語について、概略を端的に説明できる。LANの基礎と基本的な用語および動作原理、インターネットの基本的な用語について、概略を説明できない。
インターネットの基礎LANからインターネットへの発展、IPv4のアドレス体系、TCP/IPの基本的な通信手順について、基礎的な用語を用いてわかりやすく論理的に説明することができる。インターネットの基本的な通信手順や用語について、概略を端的に説明できる。インターネットの基本的な通信手順や用語について、概略を説明できない。
TCP/IPTCPおよびUDPの通信手順、パケット構造、ルーティングの動作原理、アプリケーションでのTCP/IP通信の実際について、基礎的な用語を用いてわかりやすく論理的に説明することができる。TCPおよびUDPの通信手順、パケット構造、ルーティングの動作原理、アプリケーションでのTCP/IP通信の実際について、概略を端的に説明できる。TCPおよびUDPの通信手順、パケット構造、ルーティングの動作原理、アプリケーションでのTCP/IP通信の実際について、概略を説明できない。
無線LANとセキュリティ無線LANの基礎と動作原理についてわかりやすく論理的に説明することができる。
インターネットを利用する上で注意すべきセキュリティ事項についてわかりやすく説明できる。
無線LANの基礎と動作原理について概略を端的に説明できる。
インターネットを利用する上で注意すべきセキュリティ事項について概略を端的に説明できる。
無線LANの基礎と動作原理について概略を説明できない。
インターネットを利用する上で注意すべきセキュリティ事項について概略を説明できない。
評価方法及び
総合評価
試験(前期中間、前期定期、後期中間、後期定期の計4回)80%、小テストと演習課題およびレポート20%で総合して評価する。60%以上の得点率で目標達成とみなす。レポートの期限は実施毎に定め、提出遅れは減点する。レポートが提出されなかった場合はその課題の評価を0点とする。
学習方法比較的読みやすい教科書になっているので、講義前日までに予習していることを前提として講義を実施する。講義中に板書した内容は、すべてWebClassから閲覧できるようにする。講義時間中はメモを取りながら「聞く」ことと「理解する」ことに集中してほしい。
学生への
メッセージ
わからないことがあれば遠慮なく質問してほしい。手段は教員室来訪の他、電子メール、Facebook、Twitterなどの宛先を通知するので、いずれを用いても構わない。放課後はパソコン室を開放しているので、自主的に演習を行ってほしい。
学修単位への対応本科目は90分の授業に対して、放課後・家庭で90分程度の自学自習が課せられます。
本校教育目標との対応
(3)
JABEE学習教育目標との対応
D-1(◎)