2015年度シラバス(熊本高等専門学校 熊本キャンパス)
科目コードTE413
科目名ウェブコミュニケーション (Web Communication) 単位数2単位
対象学科情報通信エレクトロニクス工学科対象学年4開講期間通年
科目区分専門応用科目必修・選択選択履修/学修学修
授業形式講義規定授業時数(単位時間)60  
教員名(所属)
永田和生(情報通信エレクトロニクス工学科)教員室
1号棟3階
使用教科書
電子形式で配布するテキストを使用する。
参考書
「インタフェースデザインの心理学 ―ウェブやアプリに新たな視点をもたらす100の指針」, Susan Weinschenk (著), 武舎 広幸 (翻訳), 武舎 るみ (翻訳), 阿部 和也 (翻訳)
科目の位置付けと
関連科目
本科目は情報通信エレクトロニクス工学科の情報通信系専門科目にあり、2年次のプログラミング1、3年次のプログラミング2での学習内容と関連が強い。卒業研究(情報通信系テーマ)に取り組むための基礎となる科目である。
科目の概要ウェブサービスの構築に用いられる言語、通信プロトコル、API、UI設計について学ぶ。静的コンテンツ制作のための技術(HTML、CSS)、動的コンテンツ制作のための技術(PHP、Javascript、HTML5)を学び、目的とするウェブサービスの構築技術を身に付ける。
授業方針講義と演習を組み合わせて行う。演習に重みを置き、実際にミニウェブサービスを構築しながら実際的な演習を行う。

授業項目

時数

達成目標(習得すべき内容)

ガイダンス
1
科目の位置付けと関連科目を確認する。達成目標と評価方法、授業項目を理解する。
サーバークライアント、HTML (Hyper Text Markup Language)、CSS (Cascading Style Sheet)、セッション、ブラウザ
5
サーバークライアントモデルについて説明できる。HTMLとCSSを組み合わせて簡単なウェブページを作成できる。ブラウザの機能と設定方法について説明できる。セッションについて説明できる。
PHP言語とデータベース
10
PHP言語の基本的な構文を理解し、簡単なプログラムを作ることができる。PHP言語で簡単なWebアプリを作ることができる。Cookieについて説明できる。MySQLで簡単なデータベース操作を行うことができる。
JavascriptとAjax (Asynchronous Javascript + XML)
10
Javascript言語の基本的な構文を理解し、簡単な動的コンテンツを作成することができる。Ajaxによる非同期通信を行う動的コンテンツを作成することができる。
SSL (Secure Socket Layer)
2
SSLの仕組みについて説明することができる。
Web API (Application Programing Interface)
10
各種ウェブサービスで提供されるAPIの動作原理を理解し、簡単なAPI利用コンテンツを作成することができる。
HTML5
10
HTML5言語の基本的な構文を理解し、簡単な動的コンテンツを作成することができる。
ユーザインタフェース設計制作演習
12
ウェブコンテンツのユーザインタフェース設計の手法を理解し、自ら設定したウェブサービスのユーザインタフェースを設計することができる。
通期で得られた知識/経験を利用し、グループワークによりウェブサービスを考案し、設計、実装、評価を行うことができる。

ルーブリック

評価項目

理想的な到達レベルの目安

標準的な到達レベルの目安

未到達レベルの目安

ウェブアプリケーションの基礎WWWの仕組みを理解し、論理的かつ具体的に説明することができる。
HTML、CSS、PHP、JavaScriptを用いたウェブページのコーディングおよびデバッグをほぼ独力で行うことができる。
WWWの仕組みを理解し、端的に説明することができる。
HTML、CSS、PHP、JavaScriptを用いたウェブページのコーディングおよびデバッグを教員の指示に従って行うことができる。
WWWの仕組みを説明することができない。
HTML、CSS、PHP、JavaScriptを用いたウェブページのコーディングおよびデバッグ行うことができない。
APIを利用したウェブアプリケーションの開発WebAPIの仕組みを理解し、論理的かつ具体的に説明することができる。
代表的なWebAPIを用いたウェブページの制作をグループワークで主導的に実施することができる。
WebAPIの仕組みを理解し、端的に説明することができる。
代表的なWebAPIを用いたウェブページの制作をグループワークで補佐的に実施することができる。
WebAPIの仕組みを説明できない。
代表的なWebAPIを用いたウェブページの制作でグループワークに加担できない。
HTML5を利用したウェブアプリケーションの開発HTML5の仕組みを理解し、論理的かつ具体的に説明することができる。
HTML5をを用いたウェブページのコーディングおよびデバッグをほぼ独力で行うことができる。
HTML5の仕組みを理解し、端的に説明することができる。
HTML5を用いたウェブページのコーディングおよびデバッグを教員の指示に従って行うことができる。
HTMLの仕組みを説明することができない。
HTML5を用いたウェブページのコーディングおよびデバッグ行うことができない。
ユーザインタフェース設計ウェブサイトの構築手順について理解し、論理的かつ具体的に説明することができる。
既存のウェブサイトのツリー構造を解析し、ユーザインタフェースの評価を行い、独自の改善案を立案できる。
ウェブサイトの構築手順について理解し、端的に説明することができる。
既存のウェブサイトのツリー構造を解析し、ユーザインタフェースの評価を行うことができる。
ウェブサイトの構築手順について説明することができない。
既存のウェブサイトについてのツリー構造解析やユーザインタフェース評価を行うことができない。
評価方法及び
総合評価
試験(前期中間、前期定期、後期中間、後期定期の計4回)50%、演習課題50%で総合して評価する。60%以上の得点率で目標達成とみなす。演習課題の期限は実施毎に定め、提出遅れは減点する。課題が提出されなかった場合はその課題の評価を0点とする。
学習方法WebClass上に用意した資料により解説を行う。授業中での教員の解説を理解し、わからないことがあれば遠慮なく質問すること。放課後はパソコン室を開放しているので、自主的に演習を行ってほしい。
学生への
メッセージ
本講義では、ウェブコンテンツの制作、ウェブサービスの構築に必要な技術を、実践的に学びます。コンピュータの操作が"上手"でなくても支障はありませんが、コンピュータが"苦手"な人は苦手意識を取り払いましょう。質問は授業中や授業の直後だけでなくいつでも受け付けます。
学修単位への対応この科目では、90分の授業に対して放課後・家庭で90分程度の自学自習が求められます。
本校教育目標との対応
(3)
JABEE学習教育目標との対応
D-1