2015年度シラバス(熊本高等専門学校 熊本キャンパス)
科目コードTE411
科目名電子通信工学実験II (Experiments in Electronics and Communication Engineering U) 単位数3単位
対象学科情報通信エレクトロニクス工学科対象学年4開講期間通年
科目区分総合科目必修・選択必修履修/学修履修
授業形式実験規定授業時数(単位時間)90  
教員名(所属)
下塩 義文(情報通信エレクトロニクス工学科)
松田 豊稔(情報通信エレクトロニクス工学科)
葉山 清輝(情報通信エレクトロニクス工学科)
石橋 孝昭(情報通信エレクトロニクス工学科)
芳野 裕樹(情報通信エレクトロニクス工学科)
教員室
下塩、松田、石橋、芳野:1号棟3階
葉山:2号棟2階
使用教科書
電子通信工学実験U
参考書
 
科目の位置付けと
関連科目
実験系科目である。ものづくり基礎、電子計測、電子通信工学実験I、電子通信工学実験III
科目の概要実験を行うことで、専門科目の座学で得られた知識を深める。座学では得られない、技術者としての実験技術を身に付ける。PBL (Problem Based Learning) を通して創造的、協調的なものづくりを行う力を身に付ける。
授業方針電気・電子系分野の知識を講義と連動した実験・実習を通して理解するとともに、模範に沿って確実に実験を遂行し、データを整理し考察ができることを基本的な目的とする。
1.レポートをきちんと作れる能力を養う(吟味・考察,プレゼン) 
2.基本的な実験装置を取扱う能力を養う(選ぶことまで含めて・機材と測定法) 
3.基本的な理論を理解しながら測定する力を身につける。

授業項目

時数

達成目標(習得すべき内容)

ガイダンス
1
科目の位置付けと関連科目を確認する。達成目標と評価方法、授業項目を理解する。実験を行う上での安全上の注意について説明できる。
技術英語
5
毎週の実験内容について概要を英文でまとめ、英語でディスカッションできる。
スペクトラムアナライザ
ネットワークアナライザ
6
スペクトラムアナライザの動作原理を理解し、TV放送波の周波数スペクトル分布を測定することができる。ネットワークアナライザの動作原理を理解し、高周波回路の通過・反射電力の周波数特性を測定することができる。
ホール効果磁界と磁化
6
ホール効果の動作原理を説明できる。磁界と磁化について説明でき、特性を測定できる。
FETの静特性フィルタ
6
FETの動作原理を説明でき、静特性を測定できる。フィルタのFETの動作原理を説明でき、特性を測定できる。
安定化電源
3
安定化電源の動作原理を説明でき、説明できる。
伝送線路パルス回路
6
伝送線路の信号伝播について、時間的、位置的な波形を説明できる。振幅操作回路やのこぎり波発生回路の動作原理を理解し説明できる。
低周波発振器過渡現象
6
低周波発振器の原理を理解し説明できる。過渡現象の原理を理解し説明できる。
AM変復調FM変復調
6
AM変復調器の原理を説明でき、特性を測定できる。FM変復調器の原理を説明でき、特性を測定できる。
PBL1
15
情報系/ネットワーク系関連事項についてのグループワークに取り組み、制作物の設計、製作、評価、および必要となる知識や情報の収集/調査を行うことができる。
PBL2
15
通信系関連事項についてのグループワークに取り組み、制作物の設計、製作、評価、および必要となる知識や情報の収集/調査を行うことができる。
PBL3
15
エレクトロニクス系関連事項についてのグループワークに取り組み、制作物の設計、製作、評価、および必要となる知識や情報の収集/調査を行うことができる。

ルーブリック

評価項目

理想的な到達レベルの目安

標準的な到達レベルの目安

未到達レベルの目安

情報、通信、エレクトロニクスに関する基本的な理解情報、通信、エレクトロニクスに関する基本的な働きを完全に理解し、関連ソフトを正確に利用することができる。情報、通信、エレクトロニクスに関する基本的な働きを理解し、関連ソフトを利用することができる。情報、通信、エレクトロニクスに関する基本的な働きを理解できない。
実験方法の理解と機器の取り扱い実験の方法を完全に理解し、使用する測定機器を正確に取り扱うことができる。実験の方法を理解し、使用する測定機器を取り扱うことができる。実験の方法を理解できず、測定機器を扱うことができない。
与えられた課題を解決する能力与えられた課題を完全に解決し、それを応用、発展、改善することができる。与えられた課題を解決することができる。与えられた課題を解決することができない。
結果の処理、グラフの書き方、報告書のまとめ方結果の処理、グラフの書き方を完全に理解し、報告書として的確にまとめることができる。結果の処理、グラフの書き方を理解し、報告書としてまとめることができる。結果の処理、グラフの書き方を理解しておらず、報告書としてまとめることができない。
評価方法及び
総合評価
実験ノートのグラフ、計算、有効数値などをチェックするとともに、吟味・考察、まとめ、研究事項が適切に行われているかを評価する。PBLにおいては、仕様書と出来上がった作品を評価する一方、グループの構成員による相互評価も行う。また、PBL実験では発表会を行う。ローテーション実験では、レポート100点とする。PBLでは、仕様書および相互評価80点、プレゼンテーション20点とする。この科目の評価は、ローテーション実験 50%、PBL 50% で総合して評価する。60%以上の得点率で目標達成とみなす。レポート・仕様書の提出期限に遅れたものは1週間につき20点減点する。
学習方法講義で習う理論を実際に自分で確認すること、およびPBLにてものづくりの経験を培うことが目的である。最初の説明をよく聞き、積極的に対応していくことが重要である。
学生への
メッセージ
電子回路学、電子工学、電気磁気学、プログラミング、計算機工学などで学習した理論を有機的に関連づけて実験を行い、問題解決能力を養うことが大切である。
学修単位への対応該当なし
本校教育目標との対応
(6)
JABEE学習教育目標との対応
B-1,C-3,D-3