2015年度シラバス(熊本高等専門学校 熊本キャンパス)
科目コードTE410
科目名通信システム工学(Communication Systems Eng.) 単位数2単位
対象学科情報通信エレクトロニクス工学科対象学年4開講期間通年
科目区分専門基礎科目目必修・選択必修履修/学修学修
授業形式講義規定授業時数(単位時間)60  
教員名(所属)
西山英治(情報通信エレクトロニクス工学科)教員室
1号棟3F
使用教科書
一陸技無線工学A完全マスター(一之瀬 優、情報通信振興会)
参考書
無線通信機器、堤坂・大庭、日本理工出版会
科目の位置付けと
関連科目
本科目は,無線技術士の国家試験科目「無線工学A」に関連する.
科目の概要この講義は情報通信工学における電波伝送の原理について理解するための基礎教科となる。
授業方針この講義ではアナログ変復調と変復調の基礎について講義する。

授業項目

時数

達成目標(習得すべき内容)

無線通信の概要増幅と変調理論
12
通信の歴史,変調・復調・周波数帯・変調方式などを用語を定性的に理解できる。
送受信器(AM送信機・FM送信機)
12
送信機に用いられる発振器および増幅器や周波数変換器・変調器などの各段の機能について理解できる。AM・FM変調回路の原理について理解できる。
受信機(AM受信機・FM受信機)
12
スーパーヘテロダイン受信機について特にストレート受信機との差について理解できる。AM受信機の原理および袈裟切り歪や尻切れ歪みについて理解できる。FM受信機に特に用いられる周波数弁別器について理解できる。
ディジタル通信方式
12
ディジタル通信方式に必要な標本化・量子化・符号化について理解する。
多重通信方式
12
周波数分割多重接続・時分割多重接続・符号分割多重接続・直交周波数分割多重について理解する。

ルーブリック

評価項目

理想的な到達レベルの目安

標準的な到達レベルの目安

未到達レベルの目安

無線通信の概要増幅と変調理論通信の歴史,変調・復調・周波数帯・変調方式などを用語を定量的に理解できる。通信の歴史,変調・復調・周波数帯・変調方式などを用語を定性的に理解できる。通信の歴史,変調・復調・周波数帯・変調方式などを用語を定性的に理解できない。
送受信器(AM・FM送受信機)送信機に用いられる発振器および増幅器や周波数変換器・変調器などの各段の機能について定量的に理解できる。スーパーヘテロダイン受信機について理解できる。AM受信機の袈裟切り歪や尻切れ歪みFM受信機の周波数弁別器の詳細について理解できる。送信機に用いられる発振器および増幅器や周波数変換器・変調器などの各段の機能について理解できる。スーパーヘテロダイン受信機について理解できる。AM受信機の袈裟切り歪や尻切れ歪みFM受信機の周波数弁別器について理解できる。送信機に用いられる発振器および増幅器や周波数変換器・変調器などの各段の機能について理解できない。スーパーヘテロダイン受信機について理解できる。AM受信機の袈裟切り歪や尻切れ歪みFM受信機の周波数弁別器について理解できない。
ディジタル通信方式ディジタル通信方式に必要な標本化・量子化・符号化について理解する。ディジタル通信方式に必要な標本化・量子化・符号化について定性的に理解する。ディジタル通信方式に必要な標本化・量子化・符号化について定性的に理解できない。
多重通信方式周波数分割多重接続・時分割多重接続・符号分割多重接続・直交周波数分割多重について定量的に理解する。周波数分割多重接続・時分割多重接続・符号分割多重接続・直交周波数分割多重について定性的理解する。周波数分割多重接続・時分割多重接続・符号分割多重接続・直交周波数分割多重について定性的理解できない。
評価方法及び
総合評価
定期試験等の筆記試験によって評価し、理解度60%以上を合格とする。
学習方法三角関数の微分・積分,加法定理,フーリエ級数を理解しておくことが必要であるが,4年生になってから努力すれば十分理解できる程度の数学を使用する.講義内容は進度により変更される場合があるが,参照して予習の参考にして欲しい.
学生への
メッセージ
質問は教員室で常時受け付けるほか,電子メールでも対応する.
学修単位への対応45時間相当の課題等を課す.
本校教育目標との対応
(3)
JABEE学習教育目標との対応
D-1(◎)