2015年度シラバス(熊本高等専門学校 熊本キャンパス)
科目コードTE409
科目名信号伝送工学 単位数2単位
対象学科情報通信エレクトロニクス工学科対象学年4開講期間通年
科目区分専門基礎科目必修・選択必修履修/学修学修
授業形式講義規定授業時数(単位時間)60  
教員名(所属)
小田川裕之(情報通信エレクトロニクス工学科)教員室
1号棟3F
使用教科書
はじめての応用数学(小坂敏文、吉本定伸著、近代科学者)及び配布プリント。必要に応じて別途指定する場合がある。
参考書
 
科目の位置付けと
関連科目
電気回路学、通信システム工学、信号処理、電波工学と関連がある。すべての情報通信関係の基礎となる重要な内容である。
科目の概要本科目では情報通信のための信号伝送技術について説明する。特に、信号処理の基本となるフーリエ解析、分布定数線路については基礎から説明する。また、近年重要となっている高速パルスの差動シリアル伝送技術についても説明する。
授業方針下記を目標とする。(1)周波数スペクトルについて説明できる。(2)分布定数回路の基本的な問題を解くことができる。(3)伝送路の周波数特性とパルス波形の伝送について理解する。(4)高速パルスの差動シリアル伝送技術の特徴を理解する。

授業項目

時数

達成目標(習得すべき内容)

ガイダンス
1
本科目の内容、目標、および成績評価方法などの説明を受ける。
フーリエ解析
20
フーリエ級数を理解し基本的な問題が解ける。フーリエ変換について理解し、周波数特性スペクトルについて説明できる。
分布定数回路
20
分布定数回路の基本的な問題が解ける。特に、特性インピーダンス、伝搬定数、及び、有限長の線路が接続された場合のインピーダンスについて理解し、反射やマッチングについて説明できる。
周波数特性とパルス伝送
9
Sパラメータ、スミスチャートについて説明できる。伝送路の周波数特性と伝送されるパルス波形の関係を理解する。
差動シリアル伝送
10
差動シリアル伝送の特徴について理解し説明できる。コモンモードノイズについて理解する。また、マイクロストリップ線路について説明できる。

ルーブリック

評価項目

理想的な到達レベルの目安

標準的な到達レベルの目安

未到達レベルの目安

評価方法及び
総合評価
四半期ごとに、小テスト・レポートを各回10点満点とし、中間・定期試験は小テスト・レポートと合計して100点満点となるように配分する。中間・定期の総和の平均によって成績評価を行い、総合平均点が60点以上を合格とする。
学習方法本講義は今後の専門科目の理解に大きく役立つものなので、暗記に頼るのではなく、内容を理解するよう努めてほしい。
学生への
メッセージ
情報通信関連の中で基本的かつ重要な内容なので、十分時間をとって学習すること。
学修単位への対応適宜レポートを課す。
本校教育目標との対応
(3)
JABEE学習教育目標との対応
D-1