科目コード | TE308 | ||||
科目名 | 電子通信工学実験T(Experiments in Electronics and Communication Engineering T) | 単位数 | 3単位 | ||
対象学科 | 情報通信エレクトロニクス工学科 | 対象学年 | 3年 | 開講期間 | 通年 |
科目区分 | 総合科目 | 必修・選択 | 必修 | 履修/学修 | 履修 |
授業形式 | 実験 | 規定授業時数(単位時間) | 90 |   | |
教員名(所属) | 大石(情報通信エレクトロニクス工学科) 小田川(情報通信エレクトロニクス工学科) 本木(情報通信エレクトロニクス工学科) 新谷(情報通信エレクトロニクス工学科) 大木(情報通信エレクトロニクス工学科) | 教員室 | 小田川、新谷:1号棟3階 本木、大木:1号棟4階 大石:2号棟2階 | ||
使用教科書 | 学科独自のテキストを使用。初回ガイダンス時に販売。 | ||||
参考書 | |||||
科目の位置付けと 関連科目 | 実験系科目であり、ものづくり基礎、の上位科目にあたる。また、電子計測、電気回路、電子回路、電気磁気学等で学んだ内容を実際に体験する。4年生以降の電子通信工学実験U、電子通信工学実験Vにつながる。 | ||||
科目の概要 | 基礎的な実験を通して、電気計測の方法および電気回路、電子回路等で学ぶ様々な法則や各素子の特性の理解を深める。また、専門科目で学習した知識を応用し、基本的な電子回路の製作を行う。 | ||||
授業方針 | 電気・電子系分野の知識を講義と連動した実験実習を通して理解するとともに、模範に沿って確実に実験を遂行し、データを整理し考察ができることを基本的な目標とする。 具体的には主に次の三つである。 1.報告書をきちんと作れる能力を養う(吟味・考察、プレゼン) 2.基本的な実験装置を取扱う能力を養う(機材と測定法および機材選定法) 3.基本的な理論を理解しながら実際に測定する力を身につける |
授業項目 | 時数 | 達成目標(習得すべき内容) |
ベクトル軌跡 | LR 直列、CR 直列回路のベクトル軌跡を測定し、インピーダンスおよびアドミタンスのベクトル軌跡を描くことができる。 | |
電界・電位 | 線状電荷により生じる静電界の様子を電気力線によって描くことができる。また等電位線と電気力線の関係を説明できる。 | |
テブナンの定理 | 電気回路の基本的な法則であるテブナンの定理を理解し、説明できる。 | |
交流電力・力率 | 交流回路の電圧,電流,電力および力率の測定ができる。 | |
ダイオード | 半導体ダイオードの静特性を測定できる。 | |
負帰還増幅器 | 負帰還増幅器の原理を理解し,実験の実施およびレポートにまとめることができる。 | |
ブリッジ応用 | ブリッジ回路とセンサを組み合わせることで、わずかな抵抗の変化を検出できるブリッジ回路の特性を理解し説明できる。 | |
圧電素子 | 圧電素子の動作を理解し、応用回路の動作を説明できる。 | |
オペアンプの基本的な回路 | オペアンプを用いた簡単な加算や減算などの演算回路を構成しレポートにまとめることができる。 | |
PCによる自動計測 | PCを介して、直流電源を制御し、回路の特性をPCに取り込むことができる。 | |
加速度センサ | 加速度センサの動作を理解し、基本回路の動作を説明できる。 | |
FETの静特性 | FETの動作を理解し、応用回路の動作を説明できる。 | |
PBL:電飾ツリーの作成 | コスト、消費電力などの制約条件を様々な角度から検討し、たくさんの解の中から1つに絞り問題を解決することができる。 | |
PBL:AFアンプの作成 | 決められた性能を実現するために、素子の選定および回路定数を決定でき、実際に回路基板上に回路を構成できる。 | |
発表会 |
ルーブリック | |||
評価項目 | 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
実験への参加 | 原理を理解した上で実験機器を適切に扱って率先して実験を遂行できる | 原理を理解し、実験機器を適切に扱って実験を遂行できる | 実験に参加できない |
PBL(課題解決型学習) | 自ら問題設定を行い、決められた期間内に、計画通りの成果物の制作を行う事ができる | 自ら問題設定を行い、決められた期間内に一定の成果物の制作を行う事ができる | 問題設定ができず、成果物の作成ができない |
実験内容の発表 | 各実験項目を聴講者にわかりやすくまとめた発表を行うことができ、質疑応答に対しても適切な回答を行うことができる | 各実験項目をまとめ、実験内容を理解しているとみとめられる発表ができる | 実験内容の発表ができない |
レポート制作 | 実験内容を過不足なく記載し、妥当な考察を行う事ができる。 体裁を満たした技術レポートを作成できる | 最低限の体裁を満たした技術レポートの作成ができる | 体裁を満たした技術レポートが作成できない |
評価方法及び 総合評価 | 実験ノートのグラフ、計算、有効数値などをチェックするとともに、吟味・考察、まとめ、研究事項が適切に行われているかを評価する。PBLにおいては、仕様書等書類と出来上がった作品を評価する一方、グループの構成員による相互評価も行う。また、ローテーション実験、PBL実験双方とも発表会を行い、発表会の評価も対象とする。ローテーション実験では、レポート80%、実施20%とし、PBLでは、書類および相互評価、プレゼン等を総合的に評価する。この科目の全体的な評価は、ローテーション実験を60%、PBLを40%の重みを付けた平均点とし、総合して60点以上なければ単位を認定しない。レポート・仕様書の提出期限に遅れたものは1週間につき20点減点、PBLは欠席1日で10点減点とする。 |
学習方法 | 講義で習う理論を実際に自分で確認すること、およびPBLにて製品開発の経験を培うことが目的である。最初の説明をよく聞き、安全にかつ積極的に対応していくことが重要である。 |
学生への メッセージ | 電子回路学、電子工学、電気磁気学、プログラミング、計算機工学などで学習した理論を有機的に関連づけて実験を行い、問題解決能力を養うことが大切である。更に理解した内容を他者へ分かりやすく伝える技術(報告書とプレゼン)を身につけることを目指して欲しい。 |
学修単位への対応 | 該当なし |
本校教育目標との対応 | JABEE学習教育目標との対応 |