2015年度シラバス(熊本高等専門学校 熊本キャンパス)
科目コードTE307
科目名プログラミングII(Computer Programming II) 単位数2単位
対象学科情報通信エレクトロニクス工学科対象学年3年開講期間通年
科目区分専門基礎科目必修・選択必修履修/学修履修
授業形式講義規定授業時数(単位時間)60  
教員名(所属)
大木真(情報通信エレクトロニクス工学科)教員室
1号棟4F
使用教科書
自作資料をウェブクラス等により配布
参考書
「Springs of C 楽しく身につくプログラミング」伊藤祥一 森北出版
「新・明解C言語 入門編」柴田 望洋 SBクリエイティブ
科目の位置付けと
関連科目
1年次の「情報基礎工学」、2年次の「プログラミングI」の上級科目であり、C言語の応用科目である.C言語以外の他言語にも活用できる応用力のある多数のアルゴリズムを学ぶ.
科目の概要C言語は様々な製品・技術に用いられている基礎言語である.そのためC言語を理解していれば,JavaやC++,C#などの学習導入がスムーズになる.本科目では,それら他言語でも応用が出来るアルゴリズムをC言語によって理解し,記述できるように学習する.
授業方針C言語による基本的なプログラミングから,数学的に高度な数値計算,様々な状況での問題解決,並べ替え,暗号化等の各種アルゴリズムを学ぶ.

授業項目

時数

達成目標(習得すべき内容)

0.ガイダンス
2
一年間の講義の概要,成績評価の方法を理解する.
1.C言語文法復習
20
(1) C言語での,文字や数値の入出力,条件分岐,繰り返し,関数定義,配列,ポインタ,構造体などプログラミングTで習った内容を,深く理解し実行できる.(2) フローチャートを用いてプログラム内容を記述できる.
2.アルゴリズム理解
20
(1) 素数探索アルゴリズムを数種類体験し,アルゴリズムによる効率化を理解する.(2) ソートアルゴリズムを複数学び,アルゴリズムの向き不向きを理解する.(3) 数値計算アルゴリズムを複数学び,数値解析への応用を理解する.
3.暗号化
6
(1) 任意の文字列をプログラムによって暗号化できる.(2) 暗号化された文字列を複合化できる.
4.アルゴリズム設計
6
(1) 提示される複数の問題に対して、それらを解決するプログラムを自らで考え、実装できる。
5.応用プログラミング
6
これまで学んだ全ての技術を応用して,様々な問題解決をC言語プログラミングによって行える.

ルーブリック

評価項目

理想的な到達レベルの目安

標準的な到達レベルの目安

未到達レベルの目安

・C言語文法総合C言語での,文字や数値の入出力,条件分岐,繰り返し,関数定義,配列,ポインタ,構造体などプログラミングTで習った内容を,深く理解し,参考文献をほぼ必要としないで実行できる.C言語での,文字や数値の入出力,条件分岐,繰り返し,関数定義,配列,ポインタ,構造体などプログラミングTで習った内容を,深く理解し,参考文献を用いて実行できる.C言語での,文字や数値の入出力,条件分岐,繰り返し,関数定義,配列,ポインタ,構造体などプログラミングTで習った内容を実行できない.
・素数探索アルゴリズム
・ソートアルゴリズム
・数値計算アルゴリズム
素数探索アルゴリズムを数種類体験し,アルゴリズムによる効率化を理解する.ソートアルゴリズムを複数学び,アルゴリズムの向き不向きを理解する.数値計算アルゴリズムを複数学び,数値解析への応用を理解する.
それぞれ理解した内容を参考文献を用いずに説明できる.
素数探索アルゴリズムを数種類体験し,アルゴリズムによる効率化を理解する.ソートアルゴリズムを複数学び,アルゴリズムの向き不向きを理解する.数値計算アルゴリズムを複数学び,数値解析への応用を理解する.
それぞれ理解した内容を参考文献を用いて説明できる.
素数探索アルゴリズムを数種類体験し,アルゴリズムによる効率化を理解する.ソートアルゴリズムを複数学び,アルゴリズムの向き不向きを理解する.数値計算アルゴリズムを複数学び,数値解析への応用を理解する.
それぞれ理解した内容を説明できない.
・ソフトウェアの作成基礎与えられた簡単な課題を解決するプログラムを,参考文献を必要とせず作成し実行できる.与えられた簡単な課題を解決するプログラムを,参考文献を用いて作成し実行できる.与えられた簡単な課題を解決するプログラムを,作成および実行できない.
・暗号化と複合化プログラムによって,任意の文字列を暗号化できる.暗号化された文字列を複合化できる.参考文献を用いてプログラムによって,任意の文字列を暗号化できる.暗号化された文字列を複合化できる.プログラムによって,任意の文字列を暗号化できない.暗号化された文字列を複合化できない.
評価方法及び
総合評価
定期試験と平常点(講義中の課題,小テスト,実験演習レポート, 遅刻, 欠席)で総合的に評価する.1年間の総合評価が60点以上で合格とする.
学習方法プログラミングは日本語や英語と同じ『言語』の一種である. そのため「勉強する」のではなくスポーツのように「練習する」ことが習得に繋がる. 様々な目的のプログラムを繰り返し記述することが習得の鍵である.
学生への
メッセージ
「プログラミングが楽しい」と思ってもらえるように努めます.質問は,講義中だけでなく,休み時間,放課後にも受け付ける.ただし,TwitterやFacebook等,SNSによる質問は受け付けない.
学修単位への対応該当なし
本校教育目標との対応
(2)
JABEE学習教育目標との対応
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