2015年度シラバス(熊本高等専門学校 熊本キャンパス)
科目コードTE101
科目名基礎電気学I (Basic Electricity I) 単位数2単位
対象学科情報通信エレクトロニクス工学科対象学年1年開講期間通年
科目区分基盤科目必修・選択必修履修/学修履修
授業形式講義規定授業時数(単位時間)60  
教員名(所属)
大石信弘(情報通信エレクトロニクス工学科)
大田一郎(情報通信エレクトロニクス工学科)
教員室
2号棟2階(大石)
1号棟3階(大田)
使用教科書
高橋寛,加藤修司,他著「電気基礎(上)」コロナ社
実験:プリント使用
参考書
加藤修司,他著「ポイントマスター 電気基礎(上)トレーニングノート」コロナ社
科目の位置付けと
関連科目
高学年で学ぶ基礎電気学,電気回路学,電子回路学,電磁気学などの基礎科目となる.
科目の概要直流回路と静電界について講義と実験で学び,電気に関する基礎的な知識と技術を習得する.講義では,直流回路と静電界に関する基本的な電気現象について学習し,電気で用いる物理量(電位や電流など)の意味を理解するとともにその使い方に慣れる.また,講義と並行して行う実験・製作を通して、講義で学習した内容を実際に確認するとともに,回路製作や半田づけなどを体験して,実験の楽しさや面白さを味わう.
授業方針本科目は教科書に従った講義を中心に進めるが,電気についての簡単な実験も行う.オームの法則,直流回路を学び,キルヒホッフの法則を用いて回路方程式が立てられるよう,時間を十分にとって説明する. その後,電界について学ぶが,電磁気学につながったり,交流回路の基本素子であったり,重要な事柄が出てくるので,イメージと基本を大事に講義する.

授業項目

時数

達成目標(習得すべき内容)

1.ガイダンス
2
本講義の目的,概要および評価方法を理解する.
2.オームの法則
4
オームの法則を理解し基本的な問題が解ける.
3.直列回路、並列回路
6
直列回路,並列回路の計算ができる.
4.ブリッジ
4
ブリッジ回路による直流回路網の各部の電圧や電流を求める計算ができる.
5.キルヒホッフの法則
6
キルヒホッフの法則による直流回路網の各部の電圧や電流を求める計算ができる.
6.導体の抵抗
4
導体の抵抗は断面積や長さ,温度に影響を受けることや、その基本概念を理解し説明できる.
7.電力と電力量
4
電気エネルギーと熱エネルギーとの関係を理解し電力や電力量の計算ができる.
8.電池
2
電池の基本原理を理解し説明できる
9.静電気
4
静電誘導とクーロンの法則の学習を通して帯電現象を理解し説明できる.
10.電界
4
電気力線や電束,電界の強さ,電界内の電位や電位差を理解し説明できる.
11.コンデンサ
6
コンデンサの基本的な仕組みを理解し、合成静電容量の計算ができる.
12.放電現象
2
放電現象を理解し説明できる.
13.実験
12
直流回路および電界に関する基本原理を理解し説明できる.

ルーブリック

評価項目

理想的な到達レベルの目安

標準的な到達レベルの目安

未到達レベルの目安

オームの法則を用いた基本的な直流回路の計算オームの法則を理解し、直列・並列を組み合わせた基本的な直流回路を解くことができるオームの法則に従って、直流の直列接続回路および並列接続回路を解くことができる左記レベルに達しないレベル
回路方程式キルヒホッフの法則を基本的な直流回路に適用して回路方程式を立て、回路を解くことができるキルヒホッフの法則を基本的な直流回路に適用して、回路方程式を立てることができる左記レベルに達しないレベル
静電界の基礎静電力、電界、電位、電束、電束密度およびこれらの量の間の関係をを十分理解し、簡単な計算ができる静電力、電界、電位、電束、電束密度について理解している左記レベルに達しないレベル
静電容量静電容量を理解し、コンデンサの直列接続および並列接続の合成抵抗を計算できる静電容量を理解し、コンデンサ単体の静電容量を計算できる左記レベルに達しないレベル
評価方法及び
総合評価
 定期試験,実験レポート等を総合して評価する.評価の割合は定期試験70%,実験レポート20%,演習レポート10%とする.60点以上の評価で目標達成とする.各定期試験の評価が6割に満たない学生に対しては,追試験やレポートを課すことがある.実験レポートの提出期限は1週間を原則とし,提出遅れは減点する.
学習方法講義を集中して聴いていれば理解できる。さらに,演習問題を自宅で解けば十分である.
学生への
メッセージ
高学年で学ぶ電子情報系の専門科目の基礎であり,専攻科・大学編入試験,就職試験には必要不可欠な知識であり,予習・復習を十分行うことが必要である.質問は授業中や授業の直後はもちろんのこと,いつでも受け付けているので,休み時間や放課後に直接教員室に来て気軽に質問してほしい.
学修単位への対応該当なし
本校教育目標との対応
(3)
JABEE学習教育目標との対応
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