2015年度シラバス(熊本高等専門学校 熊本キャンパス)
科目コードLK405T
科目名哲学(Philosophy) 単位数2単位
対象学科全学科対象学年4年開講期間通年
科目区分応用科目必修・選択選択履修/学修学修単位
授業形式講義規定授業時数(単位時間)60  
教員名(所属)
永野 拓也(共通教育科)教員室
1号棟2階
使用教科書
『変容する社会と人間』、河上正秀・小林秀雄(編著)、北樹出版
参考書
『科学哲学の冒険』、戸田山和久、NHKブックス 
『何が社会的に構成されるのか』、イアン・ハッキング、岩波書店
『現代倫理学入門』、加藤尚武、講談社
『責任という原理−科学技術文明のための倫理学の試み』、ハンス・ヨナス、東信堂 
科目の位置付けと
関連科目
本科目と関連する科目は2年次開講の「倫理A」である
科目の概要現代社会が直面している具体的な諸問題をとりあげる。それぞれの問題について、次の三つの事柄を考察し、説明できるようにする。
1.客観−主観構造を分ける近代的・西欧的認識とそれを先鋭化させた科学的認識の特徴と利点・問題点。
2.倫理学的な問題提起と科学的認識の違いと両者の関係。
3.「科学技術」が自然的な・社会的な「環境」に与える影響と、「科学技術」と避けがたく思われる現代人の責任。
授業方針それぞれの具体的な応用倫理学的問題について、次の三つのステップを踏まえて考察できる。1.認識と科学 @日常の認識のしくみを検討でき、問題点について説明できる。A近代自然科学の世界観、および科学的認識の特徴とその問題について説明できる。 2.倫理的問題 @哲学的認識論について説明できる。A哲学・倫理学的問題(価値問題)と自然科学の問題(事実問題)との違いについて説明できる。3.科学技術と現代社会 @科学技術と現代社会の問題について説明できる。 A科学技術とかかわらざるを得ない現代人にとっての、科学技術との関わり方の具体的な方針を説明できる。

授業項目

時数

達成目標(習得すべき内容)

1.認識と科学
20
@日常の認識のしくみを検討でき、問題点について説明できる。A近代自然科学の世界観,および科学的認識の特徴とその問題について説明できる。
2.倫理的問題
20
@哲学的認識論について説明できる。
A哲学・倫理的問題(価値問題)と自然科学の問題(事実問題)との違いについて説明できる。
3.科学技術と現代社会
20
@科学技術と現代社会の問題の関連について説明できる。
A科学技術とかかわらざるを得ないの現代人にとっての、科学技術との関わり方の具体的な方針を説明できる。

ルーブリック

評価項目

理想的な到達レベルの目安

標準的な到達レベルの目安

未到達レベルの目安

1上記@およびAについて、教科書で確認する要点の整理と基礎的な問題の理解ができる。その上で、具体的な事例について、論理的に根拠づけられた考察を陳述することができる。上記@およびAについて、教科書で確認する要点の整理と基礎的な問題の理解ができる。あるいは、具体的な事例について、論理的に根拠づけられた考察を展開するか、自分の意見を示すことができる。上記@およびAについて、教科書で確認する要点の整理と基礎的な問題の理解がおぼつかない。
2上記@およびAについて、教科書で確認する要点の整理と基礎的な問題の理解ができる。その上で、具体的な事例について、論理的に根拠づけられた考察を陳述することができる。上記@およびAについて、教科書で確認する要点の整理と基礎的な問題の理解ができる。あるいは、具体的な事例について、論理的に根拠づけられた考察を展開するか、自分の意見を示すことができる。上記@およびAについて、教科書で確認する要点の整理と基礎的な問題の理解がおぼつかない。
3上記@およびAについて、教科書で確認する要点の整理と基礎的な問題の理解ができる。その上で、具体的な事例について、論理的に根拠づけられた考察を陳述することができる。上記@およびAについて、教科書で確認する要点の整理と基礎的な問題の理解ができる。あるいは、具体的な事例について、論理的に根拠づけられた考察を展開するか、自分の意見を示すことができる。上記@およびAについて、教科書で確認する要点の整理と基礎的な問題の理解がおぼつかない。
評価方法及び
総合評価
授業項目1〜3に関して評価する定期筆記試験[論述](80%)と、指定した項目について自分で調査したワークシート(20%)で総合評価し、60%以上で目標達成とする。
学習方法講義内容に関して,理解度を確認するためのワークシートを配付する。また、参照してほしい文献や記事なども適宜指示する。各自で図書館やネット等を利用し,学習内容に関する自学自習をおこなうこと。シートは回収し、評価対象とする。
学生への
メッセージ
日々、メディアやネットを通して知る問題について、みなさんはそれなりに意見を持つと思います。本授業はその意見を「概念的に」整理し、視野を広げ、問題の構造についての理解を深めるための授業です。授業を授業でおしまいにせず、日常にフィードバックさせてください。 
学修単位への対応本科目は,90分の授業に対して放課後・家庭で90分程度の自学自習が求められます.
本校教育目標との対応
(4)、(5)、(6)
JABEE学習教育目標との対応
F-2(◎)