2015年度シラバス(熊本高等専門学校 熊本キャンパス)
科目コードLK401
科目名国語W(JapaneseW) 単位数1単位
対象学科全学科対象学年4年開講期間通年
科目区分基礎科目必修・選択必修履修/学修学修単位
授業形式講義規定授業時数(単位時間)30  
教員名(所属)
草野 美智子(共通教育科)教員室
1号棟2F
使用教科書
自主作成プリント配布 補助教材
参考書
高専生のための30冊(図書館常備)
科目の位置付けと
関連科目
言語表現を扱うためあらゆる科目の基礎となる。
科目の概要将来性のある専門技術者養成の学校にあって、実践的な言語運用能力を育成するとともに、働くことの意味や、技術が与える社会的な影響などを考えることで、技術に関わる「自己」の存在を表現できるようにする。
授業方針@就職・進学にあたって「自己」を確立し、書くこと話すことを通じて、「自己」を的確に伝えることができるようにする。A人間・社会・自然に関する多様な情報を知り、それらに対する自分の考えをまとめ、表現できるようにする。B読み、書く、話す、聞く際の約束事を知り、実際の言語生活に生かせるようにする。

授業項目

時数

達成目標(習得すべき内容)

1.ガイダンス
2
4年生での国語学習の意義について理解を深める。
2.スピーチ(前期・後期)
10
自らテ−マを決めて、意見や調査成果を人前で発表し、相互評価する。人前で話すポイントを習得し、実際にわかりやすく話せるようにする。
3.短編小説創作
4
幾つかのルールに基づいて、創作を行い、冊子形式で発表する。相互評価を通して、自己を客観的に知り、他者理解を深める。
4.班別討議・発表
12
進路に関する様々なテーマに沿って、班別に話し合いを持ち、成果発表をする。
5.SPI形式での言語事項習得
2
SPI形式を通じて、言語事項にまつわる様々な知識を修得できるようにする。

ルーブリック

評価項目

理想的な到達レベルの目安

標準的な到達レベルの目安

未到達レベルの目安

書く力自分の意見(主張)に対して、理由(根拠)が書ける。説得力を持たせるために、データ・先行研究、引用を駆使できる。自分の考えと引用を区別する。冗長な文章にならないために、一文の長さに気をつける。序論・本論・結論など文章の構成や何を伝えるのか方向性を考えて書く。文体を統一する。誤字・脱字がない。参考文献を書く。インターネットは、閲覧日とURLを明記する。テクニカルライティングの狙いとやり方を熟知して、書くことができる。自分の意見(主張)に対して、理由(根拠)が書ける。説得力を持たせるために、データ・先行研究、引用するときがある。自分の考えと引用を区別する。冗長な文章にならないために、一文の長さに気をつける。序論・本論・結論など文章の構成や何を伝えるのか方向性を考えて書く。文体を統一する。誤字・脱字がない。参考文献を書く。インターネットは、閲覧日とURLを明記する。テクニカルライティングのやり方を知りって書くことができる。自分の意見(主張)に対して、理由(根拠)が明確に書けない。データ・先行研究、引用の使い方が適切でない。自分の考えと引用を区別しない。一文が長く冗長な文章になっている。序論・本論・結論など論文の構成や何を伝えるのか方向性が曖昧である。文体が統一されていない。誤字・脱字がある。参考文献を示さない。インターネットは、閲覧日とURLを明記しない。テクニカルライティングのやり方にそった書き方ができない。
話す力聴衆を見渡しながら、視線を合わせることができる。さまざまな説明の方法や手段を駆使し、わかりやすく伝え、意見の異なる相手との相互理解を得ることができる。短く簡潔な文でわかりやすい語彙と表現を用いて話す。ゆっくりした口調で会場の広さに応じた声の大きさで、相手の理解度に応じて話す。自分の考えや意見を積極的に伝えようとする熱意にあふれている。一方的にならずに、相手からの質問や反論に適切に回答して、対話や議論を展開できる。自分の体験やこれまでの知識を駆使して具体性に話して、説得力を増して話す。時々は聴衆を見渡しながら、視線を合わせることができる。わかりやすく伝え、意見の異なる相手との相互理解を得ることができる。比較的短く簡潔な文でわかりやすい語彙と表現を用いて話す。比較的ゆっくりした口調で会場の広さに合わせた声の大きさで、時々相手の様子を見ながら話す。発表の機会を勉強ととらえ自分の意見や考えを述べる。相手からの質問に適切に回答する。これまでの知識を駆使して具体的に話す。聴衆と視線を合わせることなく、下を見て発表原稿ばかり読んで朗読になっている。何を話すかまとまっておらず、内容が伝わらない。早口であったり会場の後ろまで聞こえない小声で話す。相手の理解とは関係なく一方的に話す。発表の機会があっても逃げようとする。質問が出ても適当に答えるか、答えられない。話が具体的でない。
読む力文章全体に目を通し、どんなことが書かれているか、分からない用語を調べながら読む。書かれている内容をそのまま鵜呑みにせず、批判的に疑問を持ちながら読む。キーワードやキーセンテンスを見つけて読む。段落間のつながりを考えながら読む。著者の最も伝えたいこと(主張とそれを裏付ける根拠)を意識して読む。よく通る声で感情をこめながら朗読できる。文章に目を通し、どんなことが書かれているかを意識しながら読む。書かれている内容をまずは正確に読む。繰り返し出てくる言葉をキーワードやキーセンテンスととらえて読む。前後の段落間のつながりを考えながら読む。著者の最も伝えたいこと(主張とそれを裏付ける根拠)を抜き出す形で読む。範読に従って正しく読める。自分から読もうとせずに、板書に依存する。分からない用語をチェックしない。書かれている内容をそのまま鵜呑みにし、疑問を持たない。キーワードやキーセンテンスを見出すことなく漫然と読む。文章の構成を考えない。著者の最も伝えたいこと(主張とそれを裏付ける根拠)を自分から見いだせない。声がくぐもって発声が明瞭でない。漢字の読み間違いがある。
書く力顔を挙げて相手の話を最後まで傾聴して、十分に理解した上で、さまざまな視点から考えることができる。相槌やうなずきを入れて相手が話しやすい雰囲気を作る。メモを取りながら、内容への質問や意見、疑問点を考えながら聞く。以前のメモを振り返って、今日の話と関連付けられるように聞く。多様な意見や考えを柔軟に受け入れて視野を広げる態度で聞く。相手の話を最後まで聞き、意図や気持ちなどまで理解できる。好意的な表情を浮かべて相手が話しやすい雰囲気を作る。メモを取る。様々な意見があることを受け入れる。相手の話を最後まで聞かずに、勝手な判断をしたり、鵜呑みにして、理解できていない。下を向いて話を聞こうとする積極的な姿勢が見られない。メモを取らない。自分の意見に固執して他人の考えを聞こうとしない。
評価方法及び
総合評価
定期試験(4回)(80%)、授業中の発表や記述、宿題(20%)を総合し、総合評価の60%以上を合格とする。未提出0点、欠席者は一週間内提出とする。課題の提出期限遅れは0点となる。
学習方法授業に集中して取り組むことに尽きる。さらに語彙力も関係してくるため、普段から読書や新聞など、活字に触れて語彙力と雑学の蓄積に励んでおくこと。
学生への
メッセージ
漢字検定試験や日本語文章能力検定の個別指導に応じる。
学修単位への対応本授業は、45分の授業に対して、45分程度の自学学習が課せられる。学習したテーマに対する課題に対して、その都度レポートを作成して提出する。回収後平常点に加味される。
本校教育目標との対応
(1)
JABEE学習教育目標との対応
A-1(◎)