2015年度シラバス（熊本高等専門学校　熊本キャンパス）
 科目コードLK301TEHI
科目名国語Ⅲ(Japanese Ⅲ) 単位数2単位
対象学科情報通信エレクトロニクス工学科・人間情報システム工学科対象学年3年開講期間通年
科目区分基礎科目必修・選択必修履修/学修履修単位
授業形式講義規定授業時数（単位時間）60  
教員名（所属）
堀畑　真紀子（一般共通科）教員室
1号棟1F(非常勤講師室)
使用教科書
『現代文B』教育出版（井口時男他編著）
参考書
『漢字検定プラス』桐原書店　　高専のための３０冊（図書館）
科目の位置付けと
関連科目		　基礎科目と専門科目の基礎になる。
科目の概要教科書は主にⅡ部を学習する。近代以降の優れた文章や作品を、読解し鑑賞する能力を高めるとともに、認識力・思考力を鍛え、感受性を豊かにする。また、すすんで読書をし、自らの表現する態度も養う。月一回の漢字試験によって、漢字の使い方を身につけ、語彙を豊かにする。
授業方針論理的な文章では、論理の展開や要旨を的確にとらえ、思考力や表現力を養うことができる。文学的な文章では、人物・情景・心情を的確にとらえ、表現を味わうとともに、人間としての生き方という普遍的な命題についての考えを深めることができる。

授業項目

時数

達成目標（習得すべき内容）

１　ガイダンス
2
前期と後期の授業概要と評価方法を理解する。
２　小説　
井伏鱒二「山椒魚」
中野重治「おどる男」
石川淳「アルプスの少女」
25
作品に描かれた情景や登場人物の性格・心情を表現に即して読み取ることができる。
３　詩　
島崎藤村「小諸なる古城のほとり」
室生犀星「小景異情」
8
近代詩の特徴的なリズムや語感を味わい、詩の特質を理解することができる。
４ 評論
佐伯啓思「欲望と資本主義」
加藤尚武「技術の変質と二十一世紀の課題」　
15
論理の展開によって要点を把握し、様々な観点からの考察を加えることによって、自分の考えを表現できる。
５　演習　
語彙力の習得
課題作文とスピーチによる表現力の養成
コミュニケーション力の習得
10
語彙を豊かにし、自ら表現することができる。課題を理解し、決められた時間と字数で、自分の考えをまとめ、的確に表現することができる。

ルーブリック

評価項目

理想的な到達レベルの目安

標準的な到達レベルの目安

未到達レベルの目安

文学的な表現の理解と鑑賞文学的な表現を的確に理解し、鑑賞することができ、筆記試験が高得点である。文学的な表現を概ね理解し、筆記試験が平均的な得点である。文学的な表現の理解に欠け、筆記試験が低得点である。
論理的な表現の理解と説明論理の展開や要旨を正確に捉え、自らの意見を的確に表現することができ、筆記試験が高得点である。論理の展開や要旨を概ね理解し、説明することができ、筆記試験が平均的な得点である。論理の展開力や要旨の理解に欠け、筆記試験が低得点である。
語彙力の習得と文章による表現力豊かな語彙で、的確に表現することができ、筆記試験が高得点である。語彙を理解し、表現することができ、筆記試験が平均的な得点である。基本的な語彙力や表現力に欠け、筆記試験が低得点である。
コミュニケーション力の習得論理構成や口頭による表現方法を工夫し、自らの考察、意見を効果的に伝えることができる。論理構成や口頭による表現方法を理解し、自らの意見を伝えることができる。論理構成や口頭による表現方法が未熟で、意見の十分な伝達に欠ける。
評価方法及び
総合評価		定期考査８０％、漢字試験・作文・課題２０％を総合し、読解力と表現力の習得を評価する。総合評価６０％以上を合格とする。作文・課題を提出しなかった場合は０点とする。必要に応じて再評価を行う。公欠・出席停止については考慮する。
学習方法①予習課題を解く。②授業のなかで、自分の答案と模範解答との違いを理解する。③作者の主張をまとめ、それに対する自分の考えを文章や口頭で表現する。
学生への
メッセージ		新聞のコラム欄を毎日読むなどして、活字に接する時間を確保しましょう。予習課題は、ポイントをおさえて、的確に表現する力を養うことを目的としていますので、真剣に取り組みましょう。質問については、授業中や授業前後、適宜受け付けます。
学修単位への対応　
本校教育目標との対応
（１）