2015年度シラバス(熊本高等専門学校 熊本キャンパス)
科目コードLK205L
科目名数学II(基礎数学・線形代数)(MathematicsII) 単位数3単位
対象学科全クラス対象学年2開講期間通年
科目区分共通科目必修・選択必修履修/学修履修
授業形式講義規定授業時数(単位時間)90  
教員名(所属)
石田 明男(共通教育科)
菊池 耕士(共通教育科)
教員室
1号棟2階
1号棟2階
使用教科書
高遠節夫ほか「新 基礎数学」大日本図書
高遠節夫ほか「新 線形代数」大日本図書
参考書
高遠節夫ほか「新 基礎数学 問題集」大日本図書
高遠節夫ほか「新 線形代数 問題集」大日本図書
科目の位置付けと
関連科目
1年次開講の数学Iの履修を前提としている。また3年次開講の微分積分、線形代数の基礎科目となる。
科目の概要まず、数学の基礎をなす事柄として、1年次で学んだ内容に加え、座標平面における直線や2次曲線、離散数学の基礎となる場合の数、数列を取り上げます。2年次の半ばから、線形代数と呼ばれる分野の基礎となる「ベクトル」について学びます。ベクトルを使って何ができるかも考えます。
授業方針この授業で取り上げた項目について次ができることを目標にする。
(1) 基本的な計算ができる
(2) 定義や定理・公式の意味を理解し応用問題への適用ができる
(3) 自らの力で分析や統合を行い、学習内容を活用できる
(4) 既に学習した内容や他の分野との関連づけができる

授業項目

時数

達成目標(習得すべき内容)

図形と式 (1) 点と直線 (2) 2次曲線
20
・線分の長さ、直線の方程式に関して理解し応用できる。
・楕円、双曲線、放物線の図形的な意味、接線の意味や、不等式の表す領域の図示に関して理解し応用できる。
場合の数と数列 (1) 場合の数 (2) 数列
30
・場合の数、順列、組合せ、二項定理に関して理解し応用できる。
・等差数列、等比数列、その他の数列の一般項やその和に関して理解し応用できる。また、数学的帰納法を理解し応用できる。
ベクトル (1) 平面上のベクトル (2) 空間のベクトル
40
・ベクトルの定義と演算、成分表示、内積の定義と応用、ベクトルの図形への応用(内分・外分点の座標、2直線が平行・直交するための条件を含む)に関して理解し応用できる。

ルーブリック

評価項目

理想的な到達レベルの目安

標準的な到達レベルの目安

未到達レベルの目安

図形と式 (1) 点と直線 (2) 2次曲線・線分の長さ、直線の方程式に関して理解し応用できる。
・楕円、双曲線、放物線の図形的な意味、接線の意味や、不等式の表す領域の図示に関して理解し応用できる。
・線分の長さ、直線の方程式を求めることができる。
・楕円、双曲線、放物線の方程式、接線の方程式を求めたり、グラフをかくことができる。
・不等式の表す領域を図示できる。
・線分の長さを求める
ことや、直線の方程式を求めることができない。
・楕円、双曲線、放物線の方程式を求めること、接線の方程式を求めることや、不等式の表す領域を図示することができない。
場合の数と数列 (1) 場合の数 (2) 数列・場合の数、順列、組合せ、二項定理に関して理解し応用できる。
・等差数列、等比数列、その他の数列の一般項やその和に関して理解し応用できる。
・数学的帰納法を理解し応用できる。
・場合の数、順列、組合せを求めることができる。
・二項定理を適用できる。
・等差数列、等比数列、その他の数列の一般項やその和を求めることができる。
・数学的帰納法を適用できる。
・場合の数、順列、組合せを求めること、二項定理を利用することができない。
・等差数列、等比数列の一般項やその和を求めること、Σ記号を用いて数列の和を計算すること、漸化式から一般項を求める
ことや、数学的帰納法を利用することができない。
ベクトル (1) 平面上のベクトル ・平面上のベクトルの定義と演算、成分表示、内積の定義と応用、ベクトルの図形への応用、線形独立、線形従属に関して理解し応用できる。・平面上のベクトルの演算、成分表示、内積の計算ができる。
・内分・外分点の座標を求めることができる。
・2直線が平行・直交するための条件を利用できる。
・ベクトル方程式を利用して図形の方程式を求めることができる。
・平面上のベクトルの演算、成分表示による計算、内積の計算、ベクトルの図形への応用ができない。
ベクトル (2) 空間のベクトル・平面上のベクトルの定義と演算、成分表示、内積の定義と応用、ベクトルの図形への応用(内分・外分点の座標、2直線が平行・直交するための条件)、線形独立、線形従属に関して理解し応用できる。・空間上のベクトルの演算、成分表示、内積の計算ができる。
・内分・外分点の座標を求めることができる。
・2直線が平行・直交するための条件を利用できる。
・ベクトル方程式を利用して図形の方程式を求めることができる。
・平面上のベクトルの演算、成分表示による計算、内積の計算、ベクトルの図形への応用ができない。
評価方法及び
総合評価
 定期試験(60%)とその他(小テスト、レポート等)(40%)で評価し、60%以上で目標達成とする。また、レポート等を正当な理由がなく提出しなかった場合、0点として評価する。なお、到達目標を達成できなかった学生に対しては、再学習を課し、その後、再度到達度を確認するための試験を実施することがある。 数学Uは、(微分積分)と(基礎数学・線形代数)を総合的に評価し判断する。
学習方法まずは、授業中に理解してしまうことを心掛ける。そのために、授業に積極的に参加し、問題演習ではまず自分で解いてみることが重要である。その中で、わからなかったところを自学学習で解決したり、わかる人に質問して解決をしなければならない。また、自ら問題集を解き進める必要がある。
学生への
メッセージ
数学はどれだけ真摯に問題に向き合うかである。素直な気持ちで授業、自学学習に取り組んでもらいたい。わからなくてよい内容などひとつもない。
学修単位への対応 
本校教育目標との対応
(3)、(6)
JABEE学習教育目標との対応
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