科目コード | LK102 | ||||
科目名 | 国語I演習 (Japanese I Practices) | 単位数 | 1単位 | ||
対象学科 | 全学科 | 対象学年 | 1年 | 開講期間 | 通年 |
科目区分 | 基礎科目 | 必修・選択 | 必修 | 履修/学修 | 履修単位 |
授業形式 | 演習 | 規定授業時数(単位時間) | 30 |   | |
教員名(所属) | 草野美智子(共通教育科) | 教員室 | 1号棟2F | ||
使用教科書 | 「精選国語総合」(大修館書店) 北原保雄他著 適宜プリント配布 | ||||
参考書 | 適宜指示 | ||||
科目の位置付けと 関連科目 | あらゆる科目の基礎となる | ||||
科目の概要 | 将来性のある専門技術者養成の学校にあって、話す・聞く・読む・書くことの重要性について理解を深め、内容に対する自らの意見を、人前で発表できるようにする。 | ||||
授業方針 | 「国語T」で学習した内容をもとに、各課題に従って文章や人前で表現する機会を持つ。また、ディベートや課題解決のテーマに沿って、話し合いを行う。 |
授業項目 | 時数 | 達成目標(習得すべき内容) |
1.スピーチ | 表情、態度、声の出し方等の説明を受けて、「明るく、はっきり、大きな声で、笑顔で」話す訓練をする。 | |
2.200字・600字作文 | 「国語T」で学習した内容をもとに、毎時間、各課題に従って、文章や口頭で表現する。 | |
3.ディベート・課題解決の話し合い | ・物事には両面の理解がある事を、実践を通して学び、相手を説得する話術の要素を習得する。 ・身近な問題を取り上げて、問題解決の方法について討議する。 |
ルーブリック | |||
評価項目 | 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
書く力 | 自分の意見(主張)に対して、理由(根拠)が書ける。説得力を持たせるために、データ・先行研究、引用を駆使できる。自分の考えと引用を区別する。冗長な文章にならないために、一文の長さに気をつける。序論・本論・結論など文章の構成や何を伝えるのか方向性を考えて書く。文体を統一する。誤字・脱字がない。参考文献を書く。インターネットは、閲覧日とURLを明記する。 | 自分の意見(主張)に対して、理由(根拠)が書ける。説得力を持たせるために、データ・先行研究、引用するときがある。自分の考えと引用を区別する。冗長な文章にならないために、一文の長さに気をつける。序論・本論・結論など文章の構成や何を伝えるのか方向性を考えて書く。文体を統一する。誤字・脱字がない。参考文献を書く。インターネットは、閲覧日とURLを明記する。 | 自分の意見(主張)に対して、理由(根拠)が明確に書けない。データ・先行研究、引用の使い方が適切でない。自分の考えと引用を区別しない。一文が長く冗長な文章になっている。序論・本論・結論など論文の構成や何を伝えるのか方向性が曖昧である。文体が統一されていない。誤字・脱字がある。参考文献を示さない。インターネットは、閲覧日とURLを明記しない。 |
話す力 | 聴衆を見渡しながら、視線を合わせることができる。さまざまな説明の方法や手段を駆使し、わかりやすく伝え、意見の異なる相手との相互理解を得ることができる。短く簡潔な文でわかりやすい語彙と表現を用いて話す。ゆっくりした口調で会場の広さに応じた声の大きさで、相手の理解度に応じて話す。自分の考えや意見を積極的に伝えようとする熱意にあふれている。一方的にならずに、相手からの質問や反論に適切に回答して、対話や議論を展開できる。自分の体験やこれまでの知識を駆使して具体性に話して、説得力を増して話す。 | 時々は聴衆を見渡しながら、視線を合わせることができる。わかりやすく伝え、意見の異なる相手との相互理解を得ることができる。比較的短く簡潔な文でわかりやすい語彙と表現を用いて話す。比較的ゆっくりした口調で会場の広さに合わせた声の大きさで、時々相手の様子を見ながら話す。発表の機会を勉強ととらえ自分の意見や考えを述べる。相手からの質問に適切に回答する。これまでの知識を駆使して具体的に話す。 | 聴衆と視線を合わせることなく、下を見て発表原稿ばかり読んで朗読になっている。何を話すかまとまっておらず、内容が伝わらない。早口であったり会場の後ろまで聞こえない小声で話す。相手の理解とは関係なく一方的に話す。発表の機会があっても逃げようとする。質問が出ても適当に答えるか、答えられない。話が具体的でない。 |
読む力 | 文章全体に目を通し、どんなことが書かれているか、分からない用語を調べながら読む。書かれている内容をそのまま鵜呑みにせず、批判的に疑問を持ちながら読む。キーワードやキーセンテンスを見つけて読む。段落間のつながりを考えながら読む。著者の最も伝えたいこと(主張とそれを裏付ける根拠)を意識して読む。よく通る声で感情をこめながら朗読できる。 | 文章に目を通し、どんなことが書かれているかを意識しながら読む。書かれている内容をまずは正確に読む。繰り返し出てくる言葉をキーワードやキーセンテンスととらえて読む。前後の段落間のつながりを考えながら読む。著者の最も伝えたいこと(主張とそれを裏付ける根拠)を抜き出す形で読む。範読に従って正しく読める。 | 教科書を忘れる。自分から読もうとせずに、板書に依存する。分からない用語をチェックしない。書かれている内容をそのまま鵜呑みにし、疑問を持たない。キーワードやキーセンテンスを見出すことなく漫然と読む。段落間のつながりを考えない。著者の最も伝えたいこと(主張とそれを裏付ける根拠)を自分から見いだせない。声がくぐもって発声が明瞭でない。漢字の読み間違いがある。 |
聞く力 | 顔を挙げて相手の話を最後まで傾聴して、十分に理解した上で、さまざまな視点から考えることができる。相槌やうなずきを入れて相手が話しやすい雰囲気を作る。メモを取りながら、内容への質問や意見、疑問点を考えながら聞く。以前のメモを振り返って、今日の話と関連付けられるように聞く。多様な意見や考えを柔軟に受け入れて視野を広げる態度で聞く。 | 相手の話を最後まで聞き、意図や気持ちなどまで理解できる。好意的な表情を浮かべて相手が話しやすい雰囲気を作る。メモを取る。様々な意見があることを受け入れる。 | 相手の話を最後まで聞かずに、勝手な判断をしたり、鵜呑みにして、理解できていない。下を向いて話を聞こうとする積極的な姿勢が見られない。メモを取らない。自分の意見に固執して他人の考えを聞こうとしない。 |
評価方法及び 総合評価 | 実技点として、文章作成は授業中の理解内容や表現、発表は内容、表情、態度、声の出し方等の観点から評価する。定期試験は行わず、毎回の定期試験の得点比率を20%程度とする。「国語T」と合わせた総合評価の60%以上を合格とする。未提出0点、欠席者は次の時間の授業前日まで提出とする。 |
学習方法 | 授業に集中して取り組むことに尽きる。さらに語彙力も関係してくるため、普段から読書や新聞など、活字に触れて語彙力と雑学の蓄積に励んでおくこと。 |
学生への メッセージ | ※「国語I」の表現面での実践として「国語T演習」を行うため、配当時間には幅がある。豊かな発想法は、専門科目の習得だけでは生まれない。知識以外の非言語的要素も大事である。総合力をつけるように意識的に、話し、聞くこと。 |
学修単位への対応 |
本校教育目標との対応 | JABEE学習教育目標との対応 |