2015年度シラバス(熊本高等専門学校 熊本キャンパス)
科目コードHI510
科目名認知情報工学(Cognition Informaton Engineering) 単位数2単位
対象学科 人間情報システム工学科対象学年 5年開講期間 通年
科目区分 専門応用科目必修・選択選択履修/学修学修
授業形式 講義規定授業時数(単位時間)60  
教員名(所属)
三好正純(人間情報システム工学科)教員室
6号棟3階
使用教科書
プリント
参考書
乾敏郎監修「感覚・知覚・認知の基礎」オーム社
松田隆夫「知覚の心理学」培風館
海保博之,加藤隆「認知研究の技法」福村出版
井口征士「感性情報処理」オーム社 など 
科目の位置付けと
関連科目
 ヒューマン系の専門科目であり,関連科目には4年次の人間環境工学,生物科学,ヒューマンメディア工学などがある.
科目の概要 認知は五感の刺激が脳で処理されヒトのこころに影響を与えることから心理学とも深く関わっている.いま工学では安全・安心や癒しなど生活の質を向上させこころを豊かにする技術が求められており,ヒトの認知機構における感覚や知覚特性が利用されている.本講義では認知に関わる基礎知識,様々な実験や研究,情報技術との関わりなどを紹介しながら,工学的応用技法を考える.
授業方針1.認知に関わる五感の働きと仕組み,知覚特性の基礎知識を身につける.
2.色・形・空間の知覚や錯覚など認知に関する主な現象を理解し簡単な応用ができる.
3.快適性や仮想現実感など感性に関わる技術の基礎知識を身につける.
4.感性の工学的取扱いについて基礎知識を身につけ簡単な応用ができる.

授業項目

時数

達成目標(習得すべき内容)

1.ガイダンス
1
授業の内容・位置付け,達成目標,評価方法,履修上の注意などを理解する.
2.認知科学と工学技術
3
感覚・知覚・認知の関係を理解し工学技術との関わりを説明できる.
3.感覚機能と知覚特性
10
視覚や聴覚などヒトの感覚器官の仕組みと知覚特性を理解し,説明できる.
4.色の知覚
4
色覚と表色系の基礎を理解し説明できる。
5.形の知覚
4
主観的輪郭や多義図形など形に対する知覚の基礎特性を理解し説明できる.
6.空間の知覚
4
両眼視や両耳による知覚の諸特性を理解し説明できる.
7.錯視・錯覚
4
ゲシュタルト心理学の概要,心の錯誤や認知の歪みなど錯覚の要因を理解し説明できる.
8.快適性とデザイン
8
快適性の要因・測定・評価と環境デザインの基礎を理解し説明できる.
9.バーチャルリアリティ
8
バーチャルリアリティ技術の現状と問題点を理解し説明できる.
10.感性情報処理
8
感性情報の数量化と解析処理の基礎を理解し,簡単な利用ができる.
11.感性と工学
4
感性と工学との関係,感性工学の基礎を理解し説明できる.
12.まとめ
2
全体のまとめ

ルーブリック

評価項目

理想的な到達レベルの目安

標準的な到達レベルの目安

未到達レベルの目安

認知科学と工学技術
感覚機能と知覚特性
感覚・知覚・認知の関係を理解し工学技術との関わりを説明できる.
視覚や聴覚などヒトの感覚器官の仕組みと知覚特性を理解し,説明できる.
感覚・知覚・認知の関係を理解し工学技術との関わりを説明できる.
視覚や聴覚などヒトの感覚器官の仕組みと知覚特性を理解し,説明できる.
感覚・知覚・認知の関係および工学技術との関わりを説明できない.
視覚や聴覚などヒトの感覚器官の仕組みと知覚特性を説明できない.
色・形・空間の知覚
錯視・錯覚
色覚と表色系の基礎を理解し説明できる。
主観的輪郭や多義図形など形に対する知覚の基礎特性を理解し説明できる.
両眼視や両耳による知覚の諸特性を理解し説明できる.
ゲシュタルト心理学の概要,心の錯誤や認知の歪みなど錯覚の要因を理解し説明できる.
色覚と表色系の基礎を理解し説明できる。
主観的輪郭や多義図形など形に対する知覚の基礎特性を理解し説明できる.
両眼視や両耳による知覚の諸特性を理解し説明できる.
ゲシュタルト心理学の概要,心の錯誤や認知の歪みなど錯覚の要因を理解し説明できる.
色覚と表色系の基礎を説明できない。
主観的輪郭や多義図形など形に対する知覚の基礎特性を説明できない.
両眼視や両耳による知覚の諸特性を説明できない.
ゲシュタルト心理学の概要,心の錯誤や認知の歪みなど錯覚の要因を説明できない.
快適性とデザイン
バーチャルリアリティ
快適性の要因・測定・評価と環境デザインの基礎を理解し説明できる.
バーチャルリアリティ技術の現状と問題点を理解し説明できる.
快適性の要因・測定・評価と環境デザインの基礎を理解し説明できる.
バーチャルリアリティ技術の現状と問題点を理解し説明できる.
快適性の要因・測定・評価と環境デザインの基礎を説明できない.
バーチャルリアリティ技術の現状と問題点を説明できない.
感性情報処理
感性と工学
感性情報の数量化と解析処理の基礎を理解し,簡単な利用ができる.
感性と工学との関係,感性工学の基礎を理解し説明できる.
感性情報の数量化と解析処理の基礎を理解し,簡単な利用ができる.
感性と工学との関係,感性工学の基礎を理解し説明できる.
感性情報の数量化と解析処理の基礎が理解不足で利用例の解釈ができない.
感性と工学との関係,感性工学の基礎を説明できない.
評価方法及び
総合評価
前・後期に各1回の課題レポートと定期試験(項目1〜7:前期末,項目8〜12:後期末)とで評価する.各定期試験で得点率60%未満の者には復習を課し,復習後の達成度を評価する1回の試験を実施して得点率70%以上で当該試験の得点率60%相当として評価する.総合評価は定期試験を70%,課題レポートを30%の割合で評価し,総合評価の得点率が60%以上を合格とする.
学習方法授業は遅刻しないこと.遅刻すると講義の流れに乗るのが難しくなる.本科目は複合領域の内容であり,1冊にまとまった教科書がない.自学では人間工学や認知心理学など関係の専門書が図書館にあるので参考にしてほしい.
学生への
メッセージ
本科目は,人にやさしい技術・使いやすい製品の開発などユーザビリティや,人間の認知過程を利用した情報技術などに興味がある学生に受講してもらいたい.
学修単位への対応本科目は,90分の授業に対して放課後・家庭で90分程度の自学自習(予習・復習,レポート等)が求められます.
本校教育目標との対応
(3)
JABEE学習教育目標との対応
D-2