科目コード | HI506 | ||||
科目名 | データベース (Database) | 単位数 | 2単位 | ||
対象学科 | 人間情報システム工学科 | 対象学年 | 5 | 開講期間 | 通年 |
科目区分 | 専門応用科目 | 必修・選択 | 選択 | 履修/学修 | 学修 |
授業形式 | 講義 | 規定授業時数(単位時間) | 60 |   | |
教員名(所属) | 孫寧平 (人間情報システム工学科) | 教員室 | 3号棟2階 | ||
使用教科書 | 石河博著,「データベース」,森北出版社 | ||||
参考書 | 増永良文著,「リレーショナルデータベース入門[新訂版]」,サイエンス社 | ||||
科目の位置付けと 関連科目 | データベースを用いたWebアプリケーションの開発演習においては,4年生までの授業で身に付けたプログラミング技術を活用する.IPAの「基本情報技術者試験」,「応用情報技術者試験」,「データベーススペシャリスト試験」などの資格試験と関連がある. | ||||
科目の概要 | データベースの設計・応用技術は,情報システムを構築する上で重要な柱となるものである.本講義では,データベース技術の基礎を,理論・実践両面からのアプローチにより身に付けることを目的とする.リレーショナルデータベースを中心にデータベースの設計理論を学んだ後,大規模なデータを扱うWebアプリケーションの創作演習を通して,データベースの実践的な利用技術の習得を目指す. | ||||
授業方針 | 講義と演習を交互に行う形で進める. |
授業項目 | 時数 | 達成目標(習得すべき内容) |
データベースとは | データベース技術の意味と役割,および,最近の技術動向について理解する. | |
概念モデル | 概念モデルの基礎を理解し,簡単な実体-関連モデルを記述できるようになる. | |
リレーショナルデータベース | リレーショナルデータベースの意義と,リレーショナル代数・操作言語について理解し,データベースへの問合せを記述できるようになる. | |
設計理論 | 第1〜第5正規形,ボイス・コッド正規形等について理解し,実例を取り上げ,データベースのリレーションの正規化を行えるようになる. | |
RDBMSとSQL | リレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)の設計,スキーマとERDの書き方について理解でき,簡単なRDBMSを設計できる.RDBMSに対して問合せを行う言語であるSQLについて学び,演習を通して基本的なデータの定義や操作方法,SQLプログラミングによるデータベースの利用方法を習得する. | |
トランザクション処理 | トランザクションについて知り,ロールバック,ロールフォワードなどのトランザクション処理の記述方法について理解する. | |
データベースを用いたWebアプリケーションの創作 | データベースの設計,SQLによるデータベースの実装,SQLプログラミングによるデータベースの利用,PHPプログラミングによるWEB−データベースとの連携や通信などデータベースを利用した開発する方法について理解でき,独創性と機能性のあるWebアプリケーションを開発できる. |
ルーブリック | |||
評価項目 | 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
データベースの用語,概念モデル,リレーショナルデータベースについての理解を筆記試験で評価する. | データベース技術の意味と役割,および,最近の技術動向についてよく理解できる. 概念モデルの基礎をよく理解し,簡単な実体-関連モデルをよく記述できる.リレーショナルデータベースの意義と,リレーショナル代数・操作言語についてよく理解し,データベースへの問合せをよく記述できる. | データベース技術の意味と役割,および,最近の技術動向について理解できる. 概念モデルの基礎をよく理解し,簡単な実体-関連モデルを記述できる.リレーショナルデータベースの意義と,リレーショナル代数・操作言語について理解し,データベースへの問合せを記述できる. | データベース技術の意味と役割,および,最近の技術動向について理解できない. 概念モデルの基礎をよく理解し,簡単な実体-関連モデルを記述できない.リレーショナルデータベースの意義と,リレーショナル代数・操作言語について理解していない.データベースへの問合せを記述できない. |
設計理論についての理解について,筆記試験と演習で評価する. | 第1〜第5正規形,ボイス・コッド正規形等についてよく理解し,実例を取り上げ,データベースのリレーションの正規化を行える. | 第1〜第5正規形,ボイス・コッド正規形等について理解し,実例を取り上げ,データベースのリレーションの正規化を行える. | 第1〜第5正規形,ボイス・コッド正規形等について理解できない.実例を取り上げ,データベースのリレーションの正規化を正しく行えない. |
RDBMSとSQLについての理解を,筆記試験と実技試験で評価する. | リレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)の設計,スキーマとERDの書き方についてよく理解でき,応用性のあるRDBMSを設計できる.SQLの定義と操作命令を上手にこなせる. | リレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)の設計,スキーマとERDの書き方について理解でき,簡単なRDBMSを設計できる.SQLの定義と操作命令を利用できる. | リレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)の設計,スキーマとERDの書き方について理解できない.簡単なRDBMSを設計できない.SQLの定義と操作命令を利用できない. |
実技試験として,データベースを用いたWebアプリケーションの創作を行う.自己評価・相互評価による総合的に評価する. | データベースの設計,SQLによるデータベースの実装,SQLプログラミングによるデータベースの利用,PHPプログラミングによるWEB−データベースとの連携や通信などデータベースを利用した開発する方法についてよく理解でき,独創性と機能性のあるWebアプリケーションを開発できる. | データベースの設計,SQLによるデータベースの実装,SQLプログラミングによるデータベースの利用,PHPプログラミングによるWEB−データベースとの連携や通信などデータベースを利用した開発する方法について理解でき,機能性のあるWebアプリケーションを開発できる. | データベースの設計,SQLによるデータベースの実装,SQLプログラミングによるデータベースの利用,PHPプログラミングによるWEB−データベースとの連携や通信などデータベースを利用した開発する方法について理解できない.Webアプリケーションを開発できない. |
評価方法及び 総合評価 | 【評価方法】定期試験(70%)および演習課題レポート(30%)で評価する.総合評価(100点満点)が60点以上の場合,目標達成とみなす. |
学習方法 | 講義での説明を良く聞き,演習課題に積極的に取り組むことで,知識を身に付ける. |
学生への メッセージ | 大規模で複雑な電子データを,利用しやすく,変更しやすく,間違いが生じにくいように保持するにはどのようにすればよいのか.また,大規模で複雑なデータを利用するソフトウェアはどのようにして開発するのか. 本講義を通して,このような疑問を解決するための具体的なイメージを描けるようになりましょう. |
学修単位への対応 | 90分の授業に対して放課後・家庭で90分程度の自学自習が求められます. |
本校教育目標との対応 | JABEE学習教育目標との対応 |