2015年度シラバス(熊本高等専門学校 熊本キャンパス)
科目コードHI504
科目名情報工学実験V(Experiments in Information and Computer SciencesV) 単位数3単位
対象学科人間情報システム工学科対象学年5開講期間通年
科目区分総合科目必修・選択必修履修/学修履修
授業形式実験規定授業時数(単位時間)90  
教員名(所属)
村上 純(人間情報システム工学科)
小松 一男(人間情報システム工学科)
島川 学(人間情報システム工学科)
合志 和洋(人間情報システム工学科)
大隈 千春(人間情報システム工学科)
中野 光臣(人間情報システム工学科)
教員室
3号棟2階
3号棟2階
3号棟2階
3号棟3階
3号棟2階
3号棟2階
使用教科書
プリント使用
参考書
ソフトウェア実験:結城浩著「Java言語プログラミングレッスン 第3版(下)」ソフトバンククリエイティブ
ハードウェア実験:木村誠聡著「ハードウェア記述言語によるディジタル回路設計の基礎」数理工学社
数理系実験:山田剛史、杉澤武俊、村井潤一郎「Rによるやさしい統計学」オーム社
科目の位置付けと
関連科目
 
科目の概要ソフトウェア実験・ハードウェア実験・ヒューマン実験・数理系実験の課題に取り組む.
【ソフトウェア実験】ソフトウェア開発手法に沿ってJava言語を用いてAndroidアプリケーションの開発を行う.
【ハードウェア実験】4年次の情報工学実験で学習したVHDLを用いて,FPGAを含んだ電子回路の設計・実装手法を習得する.
【ヒューマン実験】脳波計やモーションセンサーなどから得られた情報をもとに,人の脳活動を計測したり,インタラクティブなコンテンツを制作する技術を習得する.
【数理系実験】電気系・機械系モデルの基礎的なシミュレーション実験と,統計処理ソフトウェアRを用いた分散分析プログラムを作成する.
授業方針4つのグループに分かれ,各実験項目に取り組む.

授業項目

時数

達成目標(習得すべき内容)

【ガイダンス】
6
実験テーマの概要説明,諸注意,環境設定などを行う.

ソフトウェア実験,ハードウェア実験,ヒューマン実験,数理系実験
【ソフトウェア実験】
Androidアプリケーションの開発
28
ウォーターフォール型のソフトウェア開発手順(要求分析・外部設計・内部設計・開発・テスト・運用)に沿って,Java言語を用いてAndroidアプリケーションの開発を行うことができる.
【ハードウェア実験】
FPGAを用いた電子回路の実装
14
VHDLを用いて,基本的な組み合わせ回路と順序回路が記述できる.
また,それを応用し,LCDパネル等のデバイスを制御するFPGAの回路が実装できる.
【ヒューマン実験】
1.脳機能計測に関する実験
2.誘導運動等に関する実験
3.ヒューマンインタフェース実験
14
1.脳波計等を利用した測定技術を理解し,説明することができる.
2.重心動揺計や筋電計等を利用した測定技術を理解し,説明することができる.
3.各種センサーの仕組みを理解し、プログラミングにより利用できる.さらに短距離通信のBluetoothの利用方法が理解できる.
【数理系実験】
1.数理モデルシミュレーション実験
2.Rを用いた統計処理(Statistical processing using R)
28
1.簡単な電気系・機械系のモデルを理解し,プログラムを作成してシミュレーションし,システムの解析ができる.
2.与えられたデータについて,統計解析ソフトウェアRを用いて,回帰分析とモデルの選択を行うことができる.

ルーブリック

評価項目

理想的な到達レベルの目安

標準的な到達レベルの目安

未到達レベルの目安

【ソフトウェア実験】
Androidアプリケーションの開発
ウォーターフォール型のソフトウェア開発手順(要求分析・外部設計・内部設計・開発・テスト・運用)に沿って,Androidアプリケーションの開発を行うことができる.
Java言語によるAndroidアプリケーションの開発を行うことができる.
Androidアプリケーションの開発を行うことができない.
【ハードウェア実験】
FPGAを用いた電子回路の実装
VHDLを用いて,基本的な組み合わせ回路と順序回路が記述できる.また,それを応用し,LCDパネル等のデバイスを制御するFPGAの回路が実装できる.VHDLを用いて,基本的な組み合わせ回路と順序回路が記述できる.VHDLを用いて,基本的な組み合わせ回路と順序回路が記述できない.
【ヒューマン実験】
1.脳機能計測に関する実験
2.誘導運動等に関する実験
3.ヒューマンインタフェース実験
脳波計や重心動揺計,筋電計等を利用した測定技術を理解し,説明することができる.
Wiiリモコンの各種センサーの仕組みやBluetoothの利用方法を理解し,プログラミングにより利用できる.
脳波計や重心動揺計,筋電計等を利用した測定ができる.
Wiiリモコンとのインタフェースプログラムを開発できる.
脳波計や重心動揺計,筋電計等を利用した測定ができない.
Wiiリモコンとのインタフェースプログラムを開発できない.
【数理系実験】
1.数理モデルシミュレーション実験
2.統計処理
1.電気系・機械系モデルを微分方程式で導出でき,各種数値解法でシミュレーションができ,システムの解析ができる.
2.統計解析ソフトウェアRを自在に用いて,いくつかのデータについて回帰分析とモデルの選択を行い,説明することができる.
1.電気系・機械系モデルを数値解法によりシミュレーションができ,システムの解析ができる.
2.統計解析ソフトウェアRを用いて,回帰分析とモデルの選択を行うことができる.
1.電気系・機械系モデルの数値解法によるシミュレーションができない.
2.統計解析ソフトウェアRをうまく使用することができず,回帰分析とモデルの選択を行うこともできない.
評価方法及び
総合評価
各実験項目の評価はレポートで評価する.各単元(ソフトウェア・ハードウェア・ヒューマン・数理系)のすべてが60点以上の評価で合格とする.未提出のレポートがある場合,総合評価を0点とする.総合評価の比率はソフトウェア実験を2,ハードウェア実験を1,ヒューマン実験1,数理系実験を2の割合とする.
学習方法各テーマにおける説明事項や,配布される資料,参考書などを参考に取り組む.
学生への
メッセージ
各実験項目とも4年次までの専門科目の授業・演習・実験の内容を基礎とし,より発展的な課題に取り組む.4年次までの学習内容をしっかり身につけ,主体性を持って取り組んで欲しい.
学修単位への対応 
本校教育目標との対応
JABEE学習教育目標との対応
B-1,C-3(◎),D-3(◎)