科目コード | HI504 | ||||
科目名 | 情報工学実験V(Experiments in Information and Computer SciencesV) | 単位数 | 3単位 | ||
対象学科 | 人間情報システム工学科 | 対象学年 | 5 | 開講期間 | 通年 |
科目区分 | 総合科目 | 必修・選択 | 必修 | 履修/学修 | 履修 |
授業形式 | 実験 | 規定授業時数(単位時間) | 90 |   | |
教員名(所属) | 村上 純(人間情報システム工学科) 小松 一男(人間情報システム工学科) 島川 学(人間情報システム工学科) 合志 和洋(人間情報システム工学科) 大隈 千春(人間情報システム工学科) 中野 光臣(人間情報システム工学科) | 教員室 | 3号棟2階 3号棟2階 3号棟2階 3号棟3階 3号棟2階 3号棟2階 | ||
使用教科書 | プリント使用 | ||||
参考書 | ソフトウェア実験:結城浩著「Java言語プログラミングレッスン 第3版(下)」ソフトバンククリエイティブ ハードウェア実験:木村誠聡著「ハードウェア記述言語によるディジタル回路設計の基礎」数理工学社 数理系実験:山田剛史、杉澤武俊、村井潤一郎「Rによるやさしい統計学」オーム社 | ||||
科目の位置付けと 関連科目 | |||||
科目の概要 | ソフトウェア実験・ハードウェア実験・ヒューマン実験・数理系実験の課題に取り組む. 【ソフトウェア実験】ソフトウェア開発手法に沿ってJava言語を用いてAndroidアプリケーションの開発を行う. 【ハードウェア実験】4年次の情報工学実験で学習したVHDLを用いて,FPGAを含んだ電子回路の設計・実装手法を習得する. 【ヒューマン実験】脳波計やモーションセンサーなどから得られた情報をもとに,人の脳活動を計測したり,インタラクティブなコンテンツを制作する技術を習得する. 【数理系実験】電気系・機械系モデルの基礎的なシミュレーション実験と,統計処理ソフトウェアRを用いた分散分析プログラムを作成する. | ||||
授業方針 | 4つのグループに分かれ,各実験項目に取り組む. |
授業項目 | 時数 | 達成目標(習得すべき内容) |
【ガイダンス】 | 実験テーマの概要説明,諸注意,環境設定などを行う. ソフトウェア実験,ハードウェア実験,ヒューマン実験,数理系実験 | |
【ソフトウェア実験】 Androidアプリケーションの開発 | ウォーターフォール型のソフトウェア開発手順(要求分析・外部設計・内部設計・開発・テスト・運用)に沿って,Java言語を用いてAndroidアプリケーションの開発を行うことができる. | |
【ハードウェア実験】 FPGAを用いた電子回路の実装 | VHDLを用いて,基本的な組み合わせ回路と順序回路が記述できる. また,それを応用し,LCDパネル等のデバイスを制御するFPGAの回路が実装できる. | |
【ヒューマン実験】 1.脳機能計測に関する実験 2.誘導運動等に関する実験 3.ヒューマンインタフェース実験 | 1.脳波計等を利用した測定技術を理解し,説明することができる. 2.重心動揺計や筋電計等を利用した測定技術を理解し,説明することができる. 3.各種センサーの仕組みを理解し、プログラミングにより利用できる.さらに短距離通信のBluetoothの利用方法が理解できる. | |
【数理系実験】 1.数理モデルシミュレーション実験 2.Rを用いた統計処理(Statistical processing using R) | 1.簡単な電気系・機械系のモデルを理解し,プログラムを作成してシミュレーションし,システムの解析ができる. 2.与えられたデータについて,統計解析ソフトウェアRを用いて,回帰分析とモデルの選択を行うことができる. |
ルーブリック | |||
評価項目 | 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
【ソフトウェア実験】 Androidアプリケーションの開発 | ウォーターフォール型のソフトウェア開発手順(要求分析・外部設計・内部設計・開発・テスト・運用)に沿って,Androidアプリケーションの開発を行うことができる. | Java言語によるAndroidアプリケーションの開発を行うことができる. | Androidアプリケーションの開発を行うことができない. |
【ハードウェア実験】 FPGAを用いた電子回路の実装 | VHDLを用いて,基本的な組み合わせ回路と順序回路が記述できる.また,それを応用し,LCDパネル等のデバイスを制御するFPGAの回路が実装できる. | VHDLを用いて,基本的な組み合わせ回路と順序回路が記述できる. | VHDLを用いて,基本的な組み合わせ回路と順序回路が記述できない. |
【ヒューマン実験】 1.脳機能計測に関する実験 2.誘導運動等に関する実験 3.ヒューマンインタフェース実験 | 脳波計や重心動揺計,筋電計等を利用した測定技術を理解し,説明することができる. Wiiリモコンの各種センサーの仕組みやBluetoothの利用方法を理解し,プログラミングにより利用できる. | 脳波計や重心動揺計,筋電計等を利用した測定ができる. Wiiリモコンとのインタフェースプログラムを開発できる. | 脳波計や重心動揺計,筋電計等を利用した測定ができない. Wiiリモコンとのインタフェースプログラムを開発できない. |
【数理系実験】 1.数理モデルシミュレーション実験 2.統計処理 | 1.電気系・機械系モデルを微分方程式で導出でき,各種数値解法でシミュレーションができ,システムの解析ができる. 2.統計解析ソフトウェアRを自在に用いて,いくつかのデータについて回帰分析とモデルの選択を行い,説明することができる. | 1.電気系・機械系モデルを数値解法によりシミュレーションができ,システムの解析ができる. 2.統計解析ソフトウェアRを用いて,回帰分析とモデルの選択を行うことができる. | 1.電気系・機械系モデルの数値解法によるシミュレーションができない. 2.統計解析ソフトウェアRをうまく使用することができず,回帰分析とモデルの選択を行うこともできない. |
評価方法及び 総合評価 | 各実験項目の評価はレポートで評価する.各単元(ソフトウェア・ハードウェア・ヒューマン・数理系)のすべてが60点以上の評価で合格とする.未提出のレポートがある場合,総合評価を0点とする.総合評価の比率はソフトウェア実験を2,ハードウェア実験を1,ヒューマン実験1,数理系実験を2の割合とする. |
学習方法 | 各テーマにおける説明事項や,配布される資料,参考書などを参考に取り組む. |
学生への メッセージ | 各実験項目とも4年次までの専門科目の授業・演習・実験の内容を基礎とし,より発展的な課題に取り組む.4年次までの学習内容をしっかり身につけ,主体性を持って取り組んで欲しい. |
学修単位への対応 |
本校教育目標との対応 | JABEE学習教育目標との対応 |