科目コード | HI408 | ||||
科目名 | 情報ネットワーク(Information Network) | 単位数 | 2単位 | ||
対象学科 | 人間情報システム工学科 | 対象学年 | 4年 | 開講期間 | 通年 |
科目区分 | 専門基礎科目 | 必修・選択 | 必修 | 履修/学修 | 学修 |
授業形式 | 講義 | 規定授業時数(単位時間) | 60 |   | |
教員名(所属) | 藤井慶(人間情報システム工学科) | 教員室 | 3号棟2F | ||
使用教科書 | 竹下隆史、他、「マスタリングTCP/IP入門編」、オーム社 | ||||
参考書 | |||||
科目の位置付けと 関連科目 | 3年次「ネットワーク技術」の後継科目である。資格試験においては基本情報処理技術者試験の出題範囲の一部に相当する。 | ||||
科目の概要 | 計算機ネットワークの仕組みとして現在最も普及しているTCP/IPの階層モデルの概念や主要プロトコルについて講義する。授業進度に応じて適宜小テストまたは演習を行う。またUNIX/Windowsにおけるネットワーク関係のコマンドや設定、プロトコルに基づく通信について適宜演習を行う。 | ||||
授業方針 | 座学が中心であるが、適宜演習を行う。特に後期期末にかけてソケットプログラミングに関する演習が増える。 |
授業項目 | 時数 | 達成目標(習得すべき内容) |
ネットワークの基礎 | ネットワークの歴史、OSI参照モデル等の基礎知識を理解し説明できる。 | |
階層モデル | TCP/IP階層モデルの構成およびOSI参照モデルとの対応を理解し説明できる。 | |
データリンク層 | データリンク層の役割、種類、基本的な仕組みを理解し説明できる。 | |
ネットワーク層 | ネットワーク層の役割、パケットの構造、主要プロトコル(IP、ARP、ICMP)について理解し説明できる。 | |
トランスポート層 | トランスポート層の役割、主要プロトコル(TCP、UDP)、ウィンドウ制御、フロー制御、ふくそう制御などの高速化技術について理解し説明できる。 | |
アプリケーション層 | 主要プロトコル(HTTP、SMTPその他)の仕組みとその通信手順を理解し説明できる。DNSの概念を理解し説明できる。 | |
セキュリティ | ネットワークセキュリティに関する基礎知識、公開鍵暗号、電子署名の基礎を理解し説明できる。 | |
ネットワークプログラミング | ソケットプログラミングを用い、複数のクライアントが同時接続可能なサーバプログラムを実装できる。 |
ルーブリック | |||
評価項目 | 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
TCP/IP階層モデル | 各層の役割、主要プロトコル、通信に必要な各種手法について理解し、各々の必要性を理解している。 | 各層の役割、主要プロトコル、通信に必要な各種手法について概ね理解している。 | 各層の役割、主要プロトコル、通信に必要な各種手法について理解していない。 |
ソケットプログラミング | 通信内容を自分で設計し、その通信を行うクライアントとサーバをソケットプログラミングを用いて実装できる。 | 指定された通信を行うクライアントとサーバをソケットプログラミングを用いて実装できる。 | 指定された通信を行うクライアントとサーバを実装できない。 |
評価方法及び 総合評価 | 前期中間、前期末、後期中間においては定期試験70%、レポートまたは小テスト30%を総合して評価する。後期末においては定期試験50%、レポート50%を総合して評価する。年度末において各四半期の評価の平均を求め、60%以上の得点率で合格とみなす。 |
学習方法 | 教科書に沿って授業を進めるが、教科書に無い事柄も取り扱うため講義をよく聞く必要がある。逆に教科書に記載されている事柄を省略することもあるため、興味のある学生は教科書を熟読することが望ましい。 |
学生への メッセージ | ネットワークは現在ごく身近なものであり、あらゆる分野の人達がユーザとして日々利用している。よって通信ソフトの使い方等はもはや専門知識ではないと言っても過言ではない。諸君は情報系技術者を目指す以上、ユーザレベルのリテラシーを持つだけでは不十分であり、ネットワーク管理者や通信プログラムの開発者などの業務も請け負えるようになることを視野に入れ、広く深く知識を吸収して欲しい。 |
学修単位への対応 | 90分の授業に対して放課後・家庭で90分程度の自学自習が求められます。 |
本校教育目標との対応 | JABEE学習教育目標との対応 |