科目コード | HI308 | ||||
科目名 | 情報工学実験T (Experiments in Information and Computer Science I) | 単位数 | 3単位 | ||
対象学科 | 人間情報システム工学科 | 対象学年 | HI3 | 開講期間 | 通年 |
科目区分 | 総合科目 | 必修・選択 | 必修 | 履修/学修 | 履修 |
授業形式 | 実験 | 規定授業時数(単位時間) | 90 |   | |
教員名(所属) | 小山善文(人間情報システム工学科) 孫寧平(人間情報システム工学科) 清田公保(人間情報システム工学科) 藤井慶(人間情報システム工学科) 中野光臣(人間情報システム工学科) | 教員室 | 3号棟2階 3号棟2階 3号棟3階 3号棟2階 3号棟2階 | ||
使用教科書 | 実験課題プリント | ||||
参考書 | (ソフトウェア実験)情報処理、プログラミング言語、プログラミング演習の教科書等 (ハードウェア実験)電気回路,電子回路,計算機工学の教科書等 (ヒューマン実験)特になし | ||||
科目の位置付けと 関連科目 | |||||
科目の概要 | 本科目ではソフトウェア,ハードウェア,ヒューマンの3分野のそれぞれについて実験を行う. 1. ソフトウェア実験では,情報処理,プログラミング言語・演習で習得した知識を実践的に活用し,より複雑なアルゴリズムも理解できるようになることを目的とする. 2. ハードウェア実験では,3年生の専門教科として学ぶ電気回路・電子回路・計算機工学に関連して,それらの授業で習得する知識を実験により検証し,より理解を深めることを目的とする. 3. ヒューマン実験では,ヒューマン情報技術に必要となるCG制作技術,人間の聴覚特性,福祉工学技術について理解することを目的とする. | ||||
授業方針 | クラスを4つの班に分け,班毎に割り振られた授業項目を同時進行で実施する. 1. 各授業項目について,最初に説明時間を設けた後、各自実験を行う. 2. 説明は配布プリント等を基に行う. 3. 実験中は担当教員が適宜巡回し,質問に対応する. 4. 不明な点などについては積極的・自発的に質問させる. 5. 実験終了後,レポートを提出させて評価する. |
授業項目 | 時数 | 達成目標(習得すべき内容) |
ガイダンスおよび実験環境整備 | 実験の基本事項(実験時の注意点・レポート作成時の注意点等)を理解する. また,実験を進めるうえで必要な計算機使用環境を整える. | |
(ソフト)テクニカル・ライティング | 実験でレポートを書く意味を理解できる。 引用と転載について理解できる。 文書作成ソフトや作図ツールを用いて整ったレポートを作成できる。 | |
(ソフト)三次元CG | 三次元空間の基本概念(座標回転等)を理解し、動きのある三次元CGをプログラミングで生成できる。 | |
(ソフト)音信号処理 | 音の三要素(音量、音高、音色)と周期波形の振幅・周波数との関係を理解できる。 プログラムで複数の音色・音量・音高の波形を生成し、楽曲の旋律を生成するプログラムを実装できる。 | |
(ソフト)オブジェクト指向プログラミング | オブジェクト指向プログラミングの基本概念を理解し、基本的なプログラムを実装できる。 | |
(ソフト)グラフィカルユーザインタフェース(GUI) | GUIの基本的なコンポーネントを用いたアプリケーションを実装できる。 | |
(ソフト)Androidアプリケーションの開発 | Androidタブレット上で各種センサを利用したアプリケーションを実装できる。 | |
(ハード)回路製作・測定の基礎 | 実験書の回路図に従い,実験機材を用いて回路の製作および測定することができる。各実験機材の使用方法を理解し測定できる. | |
(ハード)単相交流の電力・力率の測定 | 直流回路におけるキルヒホッフの法則が説明できる.交流回路における電力,力率を測定し現象を説明できる. | |
(ハード)トランジスタの静特性・増幅器の設計,製作 | トランジスタの静特性を測定し,増幅器の設計,製作ができる. | |
(ハード)OPアンプ | OPアンプの特性を求めることができる. | |
(ハード)論理回路 | 組合せ回路・順序回路を設計,実装できる. | |
(ヒューマン)画像処理とコンピュータビジョンの基礎 | 電子アートとビジュアルデザインのためのProcessingというプログラミング言語/統合開発環境を利用して静止画や動画のリアルタイム処理・加工ができる. | |
(ヒューマン)音響 | 測定器具を用いて音の物理的な音響特性を測定できる。また音源方向に関する人の耳の知覚特性を測定できる。 | |
(ヒューマン)福祉 |
ルーブリック | |||
評価項目 | 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
ソフトウェア実験の各授業項目 | 各授業項目において、提示された要求仕様を満たすプログラムを所定の時間内に解け、更に、適切な改良案を考えて実証することができる。 実験結果を適切な報告書としてまとめることができる。 | 各授業項目において、提示された要求仕様を満たすプログラムを作ることができる。 実験結果を適切な報告書としてまとめることができる。 | 各授業項目において、提示された要求仕様を満たすプログラムを作れない。 実験結果を適切な報告書としてまとめることができない。 |
ハードウェア実験の各授業項目 | 各授業項目において、実験内容を理解し設計・製作・測定することができる。 実験結果を適切な報告書としてまとめることができる。 | 各授業項目において、実験内容を理解し設計・製作・測定することができる。 実験結果を適切な報告書としてまとめることができる。 | 各授業項目において、実験内容を理解し設計・製作・測定することができない。 実験結果を適切な報告書としてまとめることができない。 |
ヒューマン実験の各授業項目 | 各授業項目において、実験内容を理解し実験を行うことができる。 実験結果を適切な報告書としてまとめることができる。 | 各授業項目において、実験内容を理解し実験を行うことができる。 実験結果を適切な報告書としてまとめることができる。 | 各授業項目において、実験内容を理解し実験を行うことができない。 実験結果を適切な報告書としてまとめることができない。 |
評価方法及び 総合評価 | ソフトウェア実験(50%),ハードウェア実験(30%),ヒューマン系実験(20%)の総合点により評価する.ただし,分野別の評点が分野別満点の60%を下回るものが一つでもあった場合は,不合格とする. |
学習方法 | 座学で習う理論を実際に自分で確認することが実験の主目的である.最初の説明をよく聞き,自ら問題に対応していく姿勢が重要である. |
学生への メッセージ | 実験の目的は,座学で習った理論を頭で理解するだけでなく実際に自分で動かして理解することである.また,種々の課題を理解し,解き,報告書にまとめるという工学的な問題解決の流れを体得する科目でもある.実験科目は3年から卒業まで継続的に行われるので,3年生の実験においてしっかりと基礎を固めて欲しい. |
学修単位への対応 |
本校教育目標との対応 |