2015年度シラバス(熊本高等専門学校 熊本キャンパス)
科目コードHI304
科目名プログラミング演習(Programming Practice) 単位数2単位
対象学科人間情報システム工学科対象学年3年開講期間通年
科目区分専門基礎科目必修・選択必修履修/学修履修
授業形式演習規定授業時数(単位時間)60  
教員名(所属)
大隈 千春(人間情報システム工学科)教員室
3号棟2階
使用教科書
林晴比古 著「新訂 新C言語入門 シニア編」,ソフトバンククリエイティブ社
参考書
浅井宗海 編・著「情報処理技術者テキスト プログラミング入門」,実教出版B.W.カーニハン,D.M.リッチー 著,石田晴久 訳,「プログラミング言語C」,共立出版
科目の位置付けと
関連科目
本科目では,プログラミング言語で学習した内容をより深く理解するため,演習を主体として行う.関連する科目は2年生での情報処理,3年プログラミング言語・情報工学実験(ソフトウェア)がある.
科目の概要プログラミング言語の講義で学んだプログラミングの手法や概念を,よく理解し身に付けるための演習を行う. プログラミング通論の講義で学んだことの理解を深め,自分でプログラムを作れるようになることが大切である.
授業方針C言語の学習を通して,関数や手続きなどの概念や使い方,構造的なデータや動的な変数の取り扱い方,ファイル処理などプログラミング言語に習熟するとともに,探索や整列などの基本的なアルゴリズムが理解でき,自分でプログラムが作成できるようになること.さらに,構造的プログラミングにも心がけ,よりよいプログラムが書けるようになること.また,レポート作成を通じて,自身の考えをまとめ,人にもわかりやすく説明できるようになること.

授業項目

時数

達成目標(習得すべき内容)

ガイダンス
1
2年次の復習・関数
7
2年次の学習内容を理解してプログラムすることができ,レポートを作成できる.
大域変数,局所変数のスコープ範囲を理解できる.関数を用いたプログラムが作成でき,引数(値渡し,アドレス渡し)について理解し説明できる.
配列
10
1次元配列,2次元配列型を適切に扱うことができ,新たに文字列型配列を利用したプログラムを作成できる.
整列(セレクションソート,バブルソート),探索(線形探索,二分探索)の考え方を学び,その挙動を理解してプログラムを作成できる.
文字・文字列
8
scanf,fgetsなどの関数の挙動を理解して,文字や文字列,数値の混合データの入出力を適切に行うことができる.
文字・文字列に関係する標準処理関数を利用できる.
ファイル型
8
ファイルを利用した入出力プログラムを作成できる.
コマンドライン引数
10
コマンドライン引数を利用したプログラムを作成できる.
構造体・
8
構造体の宣言や参照の仕方が理解できる.入れ子構造の構造体を利用したプログラムを作成できる.
アルゴリズム理解と応用課題
8
文字列処理・構造体・ファイル・コマンドライン引数などを用いた総合的な課題を作成できる.

ルーブリック

評価項目

理想的な到達レベルの目安

標準的な到達レベルの目安

未到達レベルの目安

(プログラミングの基本)構造化プログラミングにおける注意すべき点を説明でき,配慮したプログラムを作成できる.

関数や関数の引数を利用して計算結果を関数の外側に伝えることが効率的にできる.
構造化プログラミングにおける注意すべき点を説明できる.

関数や関数の引数を利用して計算結果を関数の外側に伝えるプログラムを作成できる.
構造化プログラミングにおける注意すべき点を理解できない.

関数や関数の引数を利用したプログラムを作成できない.
(文字・文字列・ファイル処理)
文字・文字列・ファイルについて説明でき,文字と文字列処理標準関数を利用したプログラミングが的確にできる.

ユーザーインターフェースにも配慮して使いやすいプログラムを作成できる.
文字・文字列・ファイルについて説明でき,文字と文字列処理標準関数を利用したプログラミングができる.

ユーザーインターフェースに配慮したプログラムを作成できる.
文字・文字列・ファイルについて説明でき,文字と文字列処理標準関数を利用したプログラミングができない.

ユーザーインターフェースに配慮することができない.
(構造体・チェーン)
構造体の宣言や構造体型の変数の種々の宣言方法,構造体の初期化と入出力とメンバの参照について理解できる.

自己参照構造体の意味を理解できる.静的チェーンや動的チェーンを生成操作した応用プログラムを作成できる.
構造体の宣言や構造体型の変数の基本的な宣言方法,構造体の初期化と入出力とメンバの参照について理解できる.

自己参照構造体の意味を理解できる.静的チェーンや動的チェーンを生成操作することができる.
構造体の宣言や構造体型の変数の基本的な宣言方法,構造体の初期化と入出力とメンバの参照について理解できない.

自己参照構造体の意味を理解できない.
(再帰)再帰の意味と仕組みを理解でき,再帰関数を用いたプログラミングができ,再帰関数を効果的に用いることができる.再帰の意味と仕組みを理解でき,再帰関数を用いたプログラミングができる.再帰の意味と仕組みを理解できない.
評価方法及び
総合評価
演習レポート(70%)と単元小テスト(30%)で評価し,60点以上を合格とする.各演習レポートは提出点(50点),内容評価点(50点)の100点満点で評価する.提出期限に未提出の場合は,1週毎に提出点から10点減点する.また要件を満たさない内容の場合は再提出を促し1回につき提出点を5点減点する.ただし,提出点が0点を下回るようには差し引かない.
学習方法本科目では,プログラミング言語で学習した内容をより深く理解するための演習を行う.
学生への
メッセージ
演習レポートの提出期限を厳守すること.演習内容に質疑がある場合は随時質問を受け付ける.
学修単位への対応 
本校教育目標との対応
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